疫学
・本邦では3-4月に多い。米国では12-4月に多い。
・一方、熱帯気候では季節性ははっきりせず、涼しく乾燥した時期に多い。
・乳幼児の急性胃腸炎の主要な原因ウイルスであったが、2種類のロタウイルスワクチンが日本では2011年11月、2012年7月にそれぞれ発売され、大きく減少した。
経過
・潜伏期間は短く、24-48時間である
・主に経口感染によって伝播する。保育施設のおもちゃなどを介して伝播する可能性がある。
・呼吸器系の伝播は少ないとされる。
・突然の嘔吐で発症し、その後24-48時間で水様下痢が発症する。下痢は1日8~20回になることがある。便は白っぽくなり、クリーム色に見える。酸味の強い発酵臭
・発熱は30-50%に認められる。
・ノロウイルスより罹患期間が長く、発熱、嘔吐は2-5日で治り、下痢は1週間ほどで治る。
・発症後、ウイルスは便から10日間は排出される。
登校・登園の目安
・下痢、嘔吐症状が軽減し、全身状態が良ければ登校・登園できる。
合併症
・2-3%で胃腸炎関連けいれんを合併する。24時間以内に1-8回の幅で短時間の痙攣が群発する。胃腸炎症状開始5日以内、特に3日目に起こる傾向がある。
・また脳炎、脳症、髄膜炎を起こすこともある。
・筋炎、脱水による腎前性腎不全、肝炎、血球貪食性リンパ組織球症も合併する。
ワクチン(予防接種)について
・現在、本邦では2種類のワクチンが使用されています。
・一つは5価3回接種の「ロタテック」であり、もう一つは1価2回接種の「ロタリックス」です。
・ロタテックは生後32週まで使用可能、ロタリックスは生後24週まで使用可能です。
・腸重積症既往、腸重積症のリスクのある先天性消化器疾患(メッケル憩室など)、SCIDなど免疫不全疾患では禁忌です。
・ワクチン内のウイルス量は多いため、基本的に内服後に嘔吐しても再投与は不要とされています。しかし、ロタリックスの場合は嘔吐後の再投与可能です(ただし自費になります)。


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