皮膚 | ゆるっと小児科医ブログ

皮膚

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皮膚

【小児科医blog:皮膚】伝染性軟属腫(Molluscum contagiosum)VS 尋常性疣贅(Verruca vulgaris)

総論・小児の皮膚科疾患の中でも、伝染性軟属腫(Molluscum contagiosum)と尋常性疣贅(Verruca vulgaris)は、日常診療で非常に頻繁に遭遇する疾患です。これらは「イボ」として一括りにされがちですが、その病態、原...
皮膚

【小児科医blog:皮膚】保湿剤の種類・製剤ごとの特徴について(+α:塗布量目安, FTUについて)

小児科では、アトピー性皮膚炎、乳児湿疹をはじめ保湿剤を使用する機会が多いです。そんな保湿剤ですが、軟膏・クリーム・ローションなど、色々な種類があります。私自身、「どのように使いわければ良いの?」と思うこともあったので、それぞれのメリット・デ...
感染症

【小児科医blog:感染症, 皮膚】伝染性軟属腫(Molluscum Contagiosum, MC)について

伝染性軟属腫とは—定義とウイルス学的特徴・伝染性軟属腫(Molluscum Contagiosum, MC)は、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)による皮膚の良性ウイルス感染症です。・MCVはポックスウイルス科に属し、主に小児の体幹、臀部、外陰...
皮膚

【小児科医blog:血液・腫瘍】乳児血管腫(infantile hemangioma)について

Introductionとある小児科外来。赤ちゃんを連れたお母さんが皮疹の相談目的で受診してきました。症例:2か月、男児主訴:顔面の腫瘤両親「産まれた時はなかったと思うんですが、顔にできものがあると気づきました。だんだん大きくなってきて、色...
アレルギー

【小児科医blog:アレルギー】JAK阻害薬について

総論・JAK(Janus kinase)はインターロイキンやインターフェロンなどが細胞膜受容体に結合し、細胞内シグナル伝達が行われる際に働く。・多くのインターロイキンは細胞内シグナルの下流にSTAT分子をもち、その仲介をするのがJAKである...
皮膚

【小児科医blog:皮膚科】類表皮嚢腫(表皮嚢腫・粉瘤)

総論・小児の外表良性腫瘍で最も頻度の高いものの一つ。・乳幼児から全年齢でみられる。・顔面、耳、体幹上部、腰背部に後発し、数mm大から緩徐に増大し、炎症を起こすと発赤腫脹を伴う。原因・表皮あるいは毛包漏斗部由来の上皮成分が真皮内に陥入した嚢腫...
皮膚

【小児科医blog:皮膚, 薬剤】皮膚外用剤の使い分け(基材の種類)

総論・皮膚の角層は、疎水性で体内からの水分の蒸発を防いでいる。・角層は、外用薬が皮膚の内部へ浸透するための最大の障壁となる。また角層表面の皮脂膜は浸透の障壁となる。・顆粒層以下は親水性の性状であり、薬剤の吸収は容易である。よって、びらんや潰...
救急

【小児科医blog:救急, ER, 皮膚】小児の熱傷について

総論・熱刺激による皮膚・皮下組織の損傷は、熱量(温度)と作用時間(接触時間)によって決まる。・熱によって皮膚組織が損傷を受ける結果、皮膚のバリア機能や生理的機能は失われ、体液の漏出、痛み、感染症など多くの問題を生じてくることになる。特徴・小...
アレルギー

【小児科医blog;皮膚, アレルギー】小児アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis)について

総論・アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis: AD)とは、「増悪と軽快を繰り返す」掻痒のある湿疹を主病変とする疾患です。・患者の多くは「アトピー素因」を持ちます。・かゆみと乾燥と炎症が湿疹を誘発しています。・特徴的な左右対称...
アレルギー

【小児科医blog:皮膚, 感染症】急性感染性蕁麻疹について

感染症による急性蕁麻疹は以前より知られている。臨床の現場ではステロイド抵抗性の急性蕁麻疹は感染症が原因の場合もあるため、鑑別疾患として考えておく必要がある。症状・皮疹、発熱の症状が主なものである。皮疹・急性感染性蕁麻疹の皮疹の特徴は以下のよ...
アレルギー

【小児科医blog:皮膚, アレルギー】蕁麻疹について

総論・蕁麻疹とは、「肥満細胞からヒスタミンなどが脱顆粒することによって、血管の拡張と血漿成分の漏出が起こり、一過性に紅斑と局所性浮腫が生じる。知覚神経が刺激されて強い痒みを伴う」疾患です。・我が国のガイドラインでは、「膨疹、すなわち紅斑を伴...
感染症

【小児科blog:感染症, 免疫・膠原病】溶連菌感染症後関節炎(PSRA)について

総論・A群溶連菌咽頭炎後の関節炎で、リウマチ熱の診断基準(Jones Criteria)に合致しないような症例をPost streptococcal reactive arthritis(PSRA)と呼ぶ。・リウマチ熱(rheumatic ...
皮膚

【小児科blog:皮膚, 感染症, 紅斑】結節性紅斑について

結節性紅斑とは、潮紅と圧痛を伴う皮下結節〜硬結を特徴とする皮下脂肪織炎で、主として両側下腿伸側に生じる皮膚疾患です。今回は、結節性紅斑についてまとめていきます。特徴・真皮、皮下組織の炎症性反応。炎症なので圧痛を伴う。・大きさは1cm前後~数...
感染症

【小児科医Blog:感染症】ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)について

今回は、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(staphylococcal scalded skin syndrome: SSSS)についてまとめます。疑う特徴は・5歳未満の開口部(眼・鼻・口・尿道・肛門)や擦過部(特に腋窩)の熱傷様発疹・皮膚は赤...
皮膚

【小児科blog:皮膚軟部組織, 感染症】多形滲出性紅斑について

多形紅斑(erythema multiforme: EM)頻度・20-40歳に好発する。しかし小児でも認められる。・年間発症率は1%未満。性状・丸くて隆起した紅色の皮疹が四肢に対称性に出現する。・5-20mm大の境界明瞭の紅斑。・周辺は隆起...
新生児

【小児科blog: 皮膚, 新生児】新生児の皮膚所見について

・新生児の皮膚の異常といえば、乳児湿疹、おむつかぶれなどが多数を占めますが、他にも皮膚所見の異常をきたす疾患があります。・皮膚所見の異常はいくつかありますが、今回は、発赤をきたすものをピックアップして紹介します。新生児中毒性紅斑・生後数日以...
新生児

【小児科blog:新生児, 皮膚】新生児の臍の異常について, 臍肉芽, 臍炎について

どれくらいの時間が経過すれば、臍の緒(臍帯)は取れてくるのか?・新生児の臍は、好中球が臍帯基部に遊走、浸潤し、臍帯を溶かすことによって生後1週間くらいで取れてきます。・しかし、臍帯が取れるのに3週間以上の時間がかかるときには、好中球機能の障...
皮膚

【小児科blog:皮膚科】肛門周囲膿瘍について

総論・肛門周囲膿瘍とは、肛門陰窩から肛門腺に生じた炎症が皮下に進展したものである。・肛門陰窩から皮膚の間に瘻孔を形成すると、乳児痔瘻となる。症状・肛門の9時または3時方向にできることが多い(裂肛は6時または12時方向に多い)。・圧迫すると痛...
皮膚

【小児科医blog:皮膚, 感染症】伝染性膿痂疹について

Intoroduction ・伝染性膿痂疹の原因菌は、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌など(黄色ブドウ球菌が9割ほど)・俗に「とびひ」と言われる。あっという間に火事の火の粉がとび火するように体のあちこちに広がっていくためである...
小児

小児の皮下腫瘤

「なにか、皮膚にぽこっとふくらんでいるところがあるのですが....。」今回は小児の皮下腫瘤(皮膚の下の部分にふくらんでいる部分がある)についてまとめます。1. 鑑別診断以下は小児内科(2016-4)に記載されている「小児で多くみられる皮下腫...
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