新生児 | ゆるっと小児科医ブログ

新生児

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新生児

【小児科医Blog:循環器】動脈管開存症(PDA:patent ductus arteriosus)について

PDA:patent ductus arteriosus今回は、動脈管開存症(PDA)についてのまとめブログです。PDAについて確認する前に、動脈管の役割について、復習しましょう。通常、胎内では動脈管は主肺動脈と大動脈をバイパスして胎児循環...
新生児

【小児科blog:新生児, 血液, 輸血】血液型不適合 (blood type incompatibility) / ABO血液型不適合・Rh血液型不適合について

総論・母体に存在しない血液型抗原が胎児に存在することを、血液型不適合という。・母体が胎児の血液型にあらかじめ感作されており、この抗原に対する抗体がつくられていると、次の妊娠以降に抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、胎児貧血や出生後の溶血性疾患を...
新生児

【小児科医blog:新生児】新生児黄疸 (Neonatal jaundice) について

総論・新生児に起こる生理的な黄疸であり、高(間接)ビリルビン血症。・赤ちゃんの皮膚や眼球結膜(白目)が黄色く見える状態となる。・これは、赤血球が壊れる時に出てくる血色素から産生される間接ビリルビンという黄色い物質が血液中にたまり、血管から皮...
PICU

【小児科医Blog:肝臓, 新生児】新生児肝炎について、原因・治療・予防(HBs抗原陽性母体への対応含む)

新生児肝炎は、生後2週間から3か月の間に発症する肝機能障害を特徴とする疾患群である。今回は、新生児肝炎についての症状・原因・治療法についてをまとめます。症状新生児肝炎の主な症状は以下の通りである黄疸(進行性または遷延性)肝腫大灰白色便濃黄色...
小児

【小児科医blog:新生児, 栄養】離乳食の食べ進め方について

Introduction・乳幼児の授乳や離乳のガイドラインが12年ぶりに改訂され、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)』として公表された。・今回は、このガイドラインに沿って離乳食の進め方をまとめます。離乳食の開始時期・母乳や育児用ミ...
循環器

【小児科医blog:循環器, 新生児, エコー】心房中隔欠損症(ASD)について

病因・発症機序・心房中隔は、まず一次中隔が形成され伸展して、増生した心内膜床と接着して一次孔が閉鎖される。続いて一次中隔の上部に二次孔が開口し、心房上部の一次中隔の右側に二次中隔が形成される。・この二次中隔と一次中隔のフラップからなる斜めの...
内分泌代謝

【小児科医blog:内分泌代謝】新生児低カルシウム血症について

基準値・血性Ca < 7.5 mg/dL、iCa < 0.8 mmol/L(1.6 mEq/L)・補正Ca=実測Ca + (4 - 血清アルブミン) 原因・以下の原因が挙げられる新生児早期低カルシウム血症・生後72時間以内で通常は無症状で自...
感染症

【小児科医blog:感染症, 新生児】HTLV-1の母子感染, 栄養方法の選択について

総論・HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL: adult T-cell leukemia/kymphoma)やHTLV-1関連脊髄症(HAM: HTLC-1-associated myelopa...
内分泌代謝

【小児科医blog:新生児, 内分泌】早産児(未熟児)骨減少症の治療指針

原因・いわゆる未熟児骨減少症はP(リン)やCa(カルシウム)などミネラル不足が原因です。・血清ALP上昇は、骨のremodelingの活動を表しています。・早産児骨減少症について、P(リン)、Ca(カルシウム)・%TRPについても含めまとめ...
新生児

【小児科医blog:新生児, 神経】脳室周囲白質軟化症(PVL)について

総論・脳室周囲白質軟化症(PVL: periventricular leukomalacia)は、未熟児の低酸素性虚血性脳症(HIE)でみられる白質障害の代表的一型です。HIEについては以前のブログ記事参照です↓ 概念①早産児の脳室周囲白質...
感染症

【小児科医blog:新生児, 感染症】先天性サイトメガロウイルス感染症について

妊婦さんが感染すると、赤ちゃんに悪い影響を及ぼす感染症はいくつかあります。・トキソプラズマ(Toxoplasma)・梅毒(Other)・風疹(Rubella)・サイトメガロウイルス(Cytomegalo)・単純ヘルペス(Herpes)上記が...
新生児

【小児科医blog:新生児, NICU, 神経】低酸素性虚血性脳症(HIE)の重症度分類, 新生児仮死(Thompson:トンプソン分類・Sarnat score:サーナットスコア)

低酸素性虚血性脳症(HIE)に関しては以前のブログ記事にまとめてあります↓↓今回は、さらにふみこんで重症度分類についてをまとめます重症度分類・低酸素性虚血性脳症(HIE: hypoxic ischemic encephalopathy)の重...
子育て

【小児科医blog:新生児, 健診, 発達】1ヶ月健診について

成長の評価体重・おおむね、1日20 gぐらいずつ増えていれば問題なし。しかし、授乳の様子や時間などは確認の必要性あり。30-40 (g/日)くらい体重増加あると安心。・赤ちゃんは、生まれた時の体重からある程度減ってから体重が増えてくる。これ...
アレルギー

【小児科医blog:新生児~乳児, 育児, 栄養, アレルギー】母乳とアレルギーの関係性

母の食事と母乳の関係・母親が食べたものは母乳中に出てきます。・卵や小麦の蛋白は母親の摂取後約2-6時間後から4日後まで母乳中に検出されます。・これらの母乳中の食物抗原は感作抗原として働くことも、寛容誘導抗原として働くこともあります。しかし、...
新生児

【小児科医blog:新生児, NICU, 肝胆膵】胆汁うっ滞について

総論・T-Bil値が5mg/dL以下の場合は、D-Bil値が1mg/dL以上、T-Bil値が5mg/dL以上の場合では、D-Bil値はそのうちの20%以上を閾値とする。・胆道閉鎖症の発見が遅れないように(生後2ヶ月での手術を要する)、外科と...
新生児

【小児科医blog:新生児, 発達】胎児性アルコール症候群(FAS)について

胎児性アルコール症候群とは・胎児性アルコール症候群(FAS)は、妊娠中に母親がアルコールを摂取することによって胎児に影響を与える症候群です。・アルコールは胎盤を通過して胎児に影響を与えます。FASは、胎児の成長障害、知能障害、顔面異常などの...
呼吸器

【小児科医blog:新生児, 呼吸器, NICU, PICU】気管・気管支軟化症について

総論・気道が脆弱なため、呼気時に気道内腔を保持できないために生じる閉塞性気道病変。・通常、気管の軟骨部と膜様部の比率は4.5:1くらいだが、軟化症は膜様部の比率が多いので、軟骨が少なく気道の形を保持しにくいので脆弱である。臨床症状・涕泣時の...
新生児

【小児科医blog:新生児, 神経, 精神科, 産婦人科】新生児薬物離脱症候群について

総論・母体の第3三半期において分娩前に麻薬・向精神薬などに使用によって、出生した児に、麻薬などでみられる、いわゆる禁断症状様の症状が生ずることを新生児薬物離脱症候群という。・抗けいれん薬やベンゾジアゼピン系バルビツール酸、SSRI、三環系抗...
新生児

【小児科医blog:新生児、胎便、消化器、外科】胎便病について

総論・粘稠な胎便(胎児期に腸の中にたまっているネバネバした便)によって、大腸や小腸の閉塞が生じる疾患・胎便が大腸の中にのみ詰まったものを胎便栓症候群、小腸の中に詰まったものを胎便病と分けてよぶこともあるが、どこに胎便が詰まっているのかはっき...
新生児

【小児科医blog:新生児, 神経, 脳波, 発作】新生児の脳波, aEEGについて

新生児の脳波新生児の正常脳波①覚醒波(連続性パターン)・覚醒時、浅い睡眠(動睡眠、REM睡眠)時に脳は活動が連続的に出現する。②睡眠波(交代性パターン)・深い睡眠(静睡眠、non-REM睡眠)時に高振幅波と低振幅波が4-8秒ごとに交互に出現...
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