Introduction
・乳幼児の授乳や離乳のガイドラインが12年ぶりに改訂され、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)』として公表された。
・今回は、このガイドラインに沿って離乳食の進め方をまとめます。

離乳食の開始時期
・母乳や育児用ミルクなどの乳汁で育っていた乳児は、成長に伴い、水分が約88%の乳汁だけではエネルギーや栄養素が不足してきます。
・その不足してくる時期が、生後5-6ヶ月ごろになります。よって、乳汁だけでなく、離乳食を食べ進めていく必要が出てきます。
・また、発達としても、首が座って寝返りができたり、哺乳反射が減弱してスプーンなど食器を口に入れても舌で押し出さなくなったり、食物に興味を持つようになったりします。これは、大脳の発達とともに、原始反射(不随意運動)が消失してくるためである。
離乳の進め方の目安
・成長、発達、子供の食欲に応じて離乳食の種類を調節します。
・基本的に、離乳の開始はおかゆ(米)から始めます。
・また新しい食品を始めるときは、離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、様子を見ながら増やしていきます。
離乳初期(生後5-6ヶ月)
1回あたりの目安量、食べ方
・つぶし粥から始める。
・すり潰しや野菜も試してみる。
・慣れてきたら、つぶした豆腐、白身魚、卵黄等を試してみる。
調理形態
・なめらかにすりつぶした状態
摂食機能の目安
・口を閉じて取り込みや飲み込みが出来るようになる
離乳中期(生後7-8ヶ月)
1回あたりの目安量、食べ方
・1日2回食で食事のリズムをつけていく
・色々な味や舌触りを楽しめるように食品の種類を増やしていく
・全粥50-80g
・野菜、果物:20-30g
・魚:10-15g
・肉:10-15g
・豆腐:30-40g
・卵:卵黄1〜全卵3分の1
・乳製品:50-70g
調理形態
・舌でつぶせる固さ
摂食機能の目安
・舌と上顎で潰していくことが出来るようになる
離乳後期(生後9-11ヶ月)
1回あたりの目安量、食べ方
・食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていく。
・共食を通じて食の楽しい体験を積み重ねる
歯茎
・全粥90g〜軟飯80g
・野菜、果物:30-40g ・魚:15g
・肉:15g
・豆腐:45g
・卵:全卵2分の1
・乳製品:80g
調理形態
・歯茎で潰せる硬さ
摂食機能の目安
・歯茎で潰せることができるようになる
離乳完了期(生後12-18ヶ月)
1回あたりの目安量、食べ方
・1日3回の食事リズムを大切に、生活リズムを整える ・手づかみ食べにより、自分で食べる楽しみを増やす
・軟飯90g〜ご飯80g ・野菜、果物:40-50g
・魚:15-20g
・肉:15-20g
・豆腐:50-55g
・卵:全卵2分の1〜3分の2
・乳製品:100g
調理形態
・歯茎で噛める硬さ
摂食機能の目安
・歯を使うようになる。1歳前後で前歯が8本生えそろう。
・離乳完了期の後半ごろに奥歯(第一乳臼歯)が生え始める
離乳食の摂取量目安(簡易版)
上記では、月齢ごとの具体的な食事内容毎の摂取量目安をまとめましたが、実際は中々細かく考えるのは難しいですよね。
以下に、身長を元にした、簡易的な離乳食摂取量の目安をまとめます。
主食量
身長(cm)をそのまま主食(米、パンなど)の重量(g)に当てはめる。
70cmの子なら、お米は70g という感じ
離乳食全体量
「身長(cm)×2」(g) くらい
・その内、「主食:肉魚卵豆腐などのおかず:野菜=2:1:1」くらいを目安に
・これくらい食べていればとりあえずOK、後は成長に沿って増量していく
母乳栄養と鉄
・母乳には鉄含有量が少ないので、生後6ヶ月の時点でヘモグロビン濃度が低く、鉄欠乏が生じやすい。
・またこの時期に貯蔵鉄もなくなってくるため鉄欠乏はより生じやすい。
母乳栄養とビタミンD欠乏
・鉄と同様に、ビタミンDも欠乏しやすい。
・ビタミンD欠乏になると、くる病が発生する。
・くる病は、ビタミンD欠乏のほか、日光照射不足も原因となる。
育児用ミルク、フォローアップミルク
・しかし、鉄やビタミンDは離乳食やミルクでは不足しがちである。
・そこで、育児用ミルクや、フォローアップミルクで鉄やビタミンDを補う方法もある。しかし、あくまで食品からの摂取が基本で、補うために使用する。
・育児用ミルクには、和光堂レーベンスミルクはいはい®︎(アサヒグループ食品)、ほほえみ®︎(明治)、はぐくみ®︎(森永乳業)、バランスミルク®︎(アイクレオ)、すこやかM1®️(雪印)、ぴゅあ®︎(雪印). etc
・フォローアップミルクには、和光堂フォローアップミルクぐんぐん®︎(アサヒグループ食品)、ステップ®︎(明治)、チルチル®︎(森永乳業)、つよいこ®︎(雪印)、たっち®︎(雪印) etc



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