腫瘍・がん | ゆるっと小児科医ブログ

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【小児科医Blog:血液腫瘍】小児の脈管奇形(vascular malformations)について

総論・脈管奇形(vascular malformations)は、血管やリンパ管などの異常な発達による先天性疾患です。乳児血管腫(IH: infantile hemangioma)などの脈管「腫瘍」は病理学的に細胞の増殖が主体ですが、脈管「...
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【小児科医blog:腫瘍】肝芽腫(Hepatoblastoma)について

総論・肝芽腫(Hepatoblastoma)は、小児における最も一般的な原発性肝臓悪性腫瘍であり、主に5歳以下の子どもに発症します。・この疾患は胎児期や新生児期の未熟な肝細胞が異常増殖することで発生すると考えられています。・近年の研究では、...
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【小児科医Blog:血液腫瘍】Kasabach-Merritt(カサバッハ・メリット)現象について

・主に乳幼児に影響を与える稀ですが潜在的に生命を脅かす可能性のあるカサバッハ・メリット現象(KMP)についてをまとめます。定義と特徴・KMPは、急速に拡大する血管腫に伴う重度の血小板減少症、微小血管性溶血性貧血、消費性凝固障害を特徴とします...
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【小児科医Blog:感染症, 血液・腫瘍】慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)

総論・CAEBV(chronic active EB virus infection)は、持続的な伝染性単核球症様症状を典型的な特徴とし、末梢血や病変部の組織にEBウイルスが検出される疾患である。・CAEBVの本態は、通常B細胞に感染するこ...
呼吸器

【小児科医Blog:呼吸器, 腫瘍】小児がん患者の間質性肺炎

総論・ニューモシスチス肺炎(Pneumocystis jiroveciiによる)や、サイトメガロウイルス肺炎(CMV: cytomegalovirusによる)が主な原因。・病初期には咳嗽はないか軽度で、易疲労感、多呼吸のみが症状であることも...
PICU

【小児科医Blog:血液・腫瘍】肝類洞閉塞症候群(SOS)/肝中心静脈閉塞症(VOD)

肝類洞閉塞症候群(SOS: sinusoidal obstruction syndrome)肝中心静脈閉塞症(VOD: veno-occulusive disease)総論・肝類洞内皮細胞の障害による類洞の炎症、血栓形成を病態とする。・造血...
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【小児科医Blog:薬剤, 腫瘍】MTX(メトトレキサート)大量療法

開始基準・血清クレアチニン値が年齢別正常範囲かつ上昇傾向でない・D-Bil < 1.5 mg/dL・胸水、腹水などの水分貯留がない投与前準備・MTX投与開始3時間前までに3,000 mL/㎡/日の補液を開始する。・アセタゾラミドによる利尿促...
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【小児科医Blog:腫瘍, 薬剤】L-アスパラギナーゼ(L-ASP)関連合併症について

総論・抗がん薬として使用される、L-アスパラギナーゼ(L-ASP)であるが、急性膵炎、凝固異常、高中性脂肪血症など様々な有害事象を引き起こす。・今回は、有害事象の総論、対応についてをまとめる。急性膵炎・膵炎については、以前のまとめも↓発症好...
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【小児科医Blog:血液・腫瘍】カポジ肉腫様血管内皮腫(KHE)について

こんにちは、小児科医のDr.りんごです。今日は、稀な血管腫瘍であるカポジ肉腫様血管内皮腫(Kaposiform Hemangioendothelioma,KHE)についてお話しします。総論:KHEとは?・KHEは浸潤性に発育する、中間悪性度...
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【小児科医blog:血液・腫瘍】横紋筋肉腫(RMS)について

横紋筋肉腫:Rhabdomyosarcoma(RMS)定義・疫学・横紋筋肉腫(RMS)は、間葉組織に由来する骨格筋の形質を有する悪性腫瘍である。・小児で最も頻度の高い悪性軟部腫瘍であり、発生頻度は本邦の学会登録では年間およそ50例・2014...
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【小児科医blog:血液・腫瘍】発熱性好中球減少症(FN)について

FN:Fever and neutropenia定義・成人では、「好中球絶対数(ANC)が500/μL未満、あるいは1000/μL未満で次の48時間以内に500/μL未満に下がることが予想される状況で、口腔温で38.3℃を超えるもの、あるい...
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【小児科医blog:血液・腫瘍】小児の抗腫瘍薬(抗がん剤)一覧

総論・抗腫瘍薬は血中濃度の作用域と毒性域が強く、かつ重篤な有害事象は生命に関わることもある。抗腫瘍薬の処方の際には、専門医の指導のもとに行うだけでなく、ダブルチェックを行うなどの安全面での体制整備が必要である。・治療効果を最大限に活かすため...
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【小児科医blog:腫瘍, 画像診断】小児脳腫瘍の画像所見

総論・小児脳腫瘍や小児がんの中では白血病に次いで多く、小児がんの20%を占めており、実質臓器に発生する固形腫瘍のなかでは最多。・脳腫瘍は発生部位により鑑別を絞ることができる。・小児では造影効果の多寡が悪性度を反映しないことがある。・2021...
腫瘍・がん

【小児科医blog:血液・腫瘍】小児の白血病について

総論・白血病は血液の悪性腫瘍です。・進行の速さによって、「急性」白血病と「慢性白血病」に分類されます。・また、白血病細胞の形質により「リンパ性」と「骨髄性」に分類されます。・白血病は小児期の悪性腫瘍の約3分の1を占める最多の疾患であり、年間...
検査

【小児科医blog:血液・腫瘍】小児がん腫瘍マーカーについて

総論・腫瘍には特徴的な物質を産生するものがあり、その物質の内主に体液(血液・尿・組織検体)から採取でき、測定可能なものが「腫瘍マーカー」と言われる・術前診断や治療反応性、あるいは治療終了後の再発の指標などに有用である。・悪性腫瘍から特異的に...
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【小児科医blog:血液・腫瘍】小児の脳・脊髄腫瘍について

脳腫瘍は小児の固形腫瘍の中で最も多い腫瘍です。テント下に発生する例が多いのが特徴です。症状・小児の脳腫瘍の症状は多彩であり、以下のようなものがある。頭痛・脳腫瘍患者の約3分の1に認める、最も多い症状・頭痛のみではなく、他の神経学的症状(意識...
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【小児科医blog:血液・腫瘍】腫瘍崩壊症候群(TLS)について

腫瘍崩壊症候群 TLS:tumor lysis syndrome 総論・小児がん救急疾患の中で、代謝異常による病態として代表的な病態である、腫瘍崩壊症候群(TLS)についてまとめます。定義・腫瘍崩壊症候群(TLS)は、腫瘍の急速な崩壊に伴い...
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