小児 | ゆるっと小児科医ブログ

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【小児科医blog:薬剤】小児の鎮痛・鎮静薬まとめ(薬剤希釈方法, 実践各論)

鎮静・鎮痛には様々な薬剤が使用されますが、小児では体重に合わせた適切な薬剤量があります。少なすぎると鎮静・鎮痛できないですし、多すぎると呼吸障害などの副作用で生命に関わるリスクもあります。小児科では、MRIなど長時間の検査で、どうしても鎮静...
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【小児科医blog】菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎)について

・遷延する発熱と頸部リンパ節腫脹を主訴に来院する患者さんが来た時、鑑別リストには、ウイルス感染症、細菌性リンパ節炎、川崎病、そして悪性リンパ腫などが常に挙げられるでしょう。・しかし、忘れてはいけない鑑別疾患に、菊池氏病(Kikuchi-Fu...
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【小児科医Blog】2025年版:小児医療の関わる社会的問題・医療制度について

出生者数、出生率、合計特殊出生率<出生者数>・2024年の日本の出生者数は、68万6061人で、1899年の統計開始以降、初めて70万人を下回りました。前年の72万7288人から約4万1千人減少。<出生率>出生率(人口千対)は5.7となり、...
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【小児科医Blog:薬剤】ワクチン・予防接種について

Intro・予防接種、赤ちゃんはたくさん接種しなければならないものがあり、大変ですよね。生ワクチンだけど、同時接種して良いの?とか、どこに接種すれば良いの?とか、ひよっこ小児科医だった1年目など、戸惑っていたこともよくありました。・今回は、...
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【小児科医blog:】小児科医が知っておきたい骨形成不全症2025:診療ポイントと予後管理

骨形成不全症とは——疾患の定義と概論・骨形成不全症(Osteogenesis imperfecta, OI)は、主にI型コラーゲン遺伝子異常に起因する骨の脆弱性疾患です。・骨折を繰り返しやすく、骨変形や低身長を来すことが多い一方、重症度は幅...
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【小児科医blog:ER, 小児】小児科医が熱中症について解説〜熱中症といっても分類は様々〜

総論定義・熱中症とは、体温上昇と水分や塩分の喪失により発症する臓器障害の総称である。発熱の仕組み, 熱中症の発熱との違い・通常の発熱では、感染症などで外因性の発熱物質や、内因性の発熱物質が放出され、その刺激を脳の視床下部というところが受けて...
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【blog:生成AI動画作成】TikTokでの動画作成企画開始(47都道府県ネコ旅動画)

2025.6.26記載:夏になり、筋トレやランニングには、ちょっと暑すぎる季節になってきましたね…。そんなこんなで、私はエアコンがガンガンに効いた室内で、新たな趣味を模索しています。そのひとつが、コレです↓↓そう、生成AIの動画作成です。以...
児童精神・発達

【小児科医blog:発達】5歳児健診について

総論・5歳児健診は、幼児期の発達や健康状態を確認するために行われる任意の健康診査です。・自治体によって実施状況や内容が異なりますが、子どもの成長や発達に関する重要な情報を得られる機会として注目されています。目的・5歳児健診の主な目的は以下の...
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【小児科医blog:新生児, 栄養】離乳食の食べ進め方について

Introduction・乳幼児の授乳や離乳のガイドラインが12年ぶりに改訂され、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)』として公表された。・今回は、このガイドラインに沿って離乳食の進め方をまとめます。離乳食の開始時期・母乳や育児用ミ...
児童精神・発達

3歳児健診:医療者のための包括的ガイド

3歳児健診は幼児期の重要な転換点であり、子どもの様子をじっくりと観察し、気になるポイントをしっかり確認することが必要です。今回は、3歳児健診のポイントについてまとめていきます。身体発育と全身状態の精密評価身体計測と成長評価身長・体重・頭囲・...
小児

【小児科医blog:感染症】伝染性単核球症(IM)について

Chief Complaint午後のとある小児科外来...。小学校低学年くらいまでは良く風邪をひいていたが、それ以降元気であまり見ていなかったかかりつけのお子さんが久しぶりに受診。15歳、女児。BT38.5℃咽頭発赤。頸部リンパ節腫大あり。...
PICU

【小児科医Blog:血液・腫瘍】肝類洞閉塞症候群(SOS)/肝中心静脈閉塞症(VOD)

肝類洞閉塞症候群(SOS: sinusoidal obstruction syndrome)肝中心静脈閉塞症(VOD: veno-occulusive disease)総論・肝類洞内皮細胞の障害による類洞の炎症、血栓形成を病態とする。・造血...
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【小児科医blog: 血液・腫瘍】Hyperleukocytosis, Leukostasis

総論・Hyperleukocytosisは、末梢血の白血球数が10万/μLを超えたデータの異常を示し、それによる症状を呈した場合をLeukostasisとよび緊急対応を要する。・主な症状として呼吸不全、中枢神経症状をきたす。・急性骨髄性白血...
PICU

【小児科医blog:PICU】腎代替療法(RRT)について

KeywordsRRT:Renal Replacement Therapy: 腎代替療法iHD: intermittent hemodialysis: 間欠的血液透析CRRT: continuous renal replacement th...
小児

【小児科医blog:感染症, NICU】MRSA感染症について

総論・MRSAとは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin resistant Staphylococcus aureus: MRSA)のことである。・ペニシリン系およびセフェム系をはじめとして多くの抗菌薬に対しても耐性をもっ...
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【小児科医blog:総合診療, 神経】小児の筋力低下について

総論・筋力低下は、上位運動ニューロン、末梢神経、神経筋接合部、筋肉いずれの障害でも生じる。・上位運動ニューロン障害は錐体路症状を認めるため、他の病巣との鑑別は容易である。・弛緩性筋力低下を疑う主訴としては、運動発達の遅れ、哺乳量低下、運動退...
小児

【小児科医blog:感染症, 薬剤】溶連菌の薬物治療について

Intro・外来で溶連菌、今年は増えていますよね。溶血性レンサ球菌感染症(溶連菌)について、以前からブログにはまとめています(主に症状・疫学や合併症の内容について)。・溶連菌はリウマチ熱の他、腎炎(ASPGN)や関節炎(PSRA)などの合併...
アレルギー

【小児科医blog:アレルギー】PFAS(花粉-食物アレルギー症候群)まとめ

PFASとは・花粉-食物アレルギー症候群:PFAS(Pollen-Food Allergy Syndrome)は、花粉症と果物アレルギーの両方の症状を引き起こすアレルギーのことです。・花粉症の症状としては、鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどがあ...
小児

【日記・雑記】理想の医師像:小児科医として、父として、息子として。

本日、休みでゆっくりしています。普段は仕事のことばかりで医学関連しかブログに書くことがありませんが、たまにはどんな仕事・人生を送りたいか考えてみました。小児科専門医を目指す私ですが、理想とする医師像について、今の私の考えをまとめておきます。...
小児

【小児科医blog:感染症, 新生児, NICU, 眼科】先天性トキソプラズマ感染症について

総論・トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)はネコ科の動物を終宿主とし,ヒト,豚,ヤギ,ネズミ,ニワトリなどほとんどすべての哺乳類や鳥類を中間宿主とする細胞内寄生原虫であり,世界中に広く分布する。・先天性トキソ...
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