腎臓 | ゆるっと小児科医ブログ

腎臓

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検査

【小児科医blog:泌尿器, 腎臓, 検査】排尿時膀胱尿道造影(VCUG)について

排泄時膀胱尿道造影(VCUG)は、膀胱尿管逆流(VUR) 、下部尿路疾患に対するgold standardな検査です小児では尿路感染症、排尿障害、外陰部異常などの精査のために選択されることが多いです患児にとっては負担のある検査であり、素早く...
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【小児科医Blog:腎臓】溶血性尿毒症症候群(HUS)について

はじめに・本記事では、溶血性尿毒症症候群(Hemolytic Uremic Syndrome, HUS)の原因、種類、診断方法、治療法についてまとめます。・特に直近5年以内の研究をもとに構成しています(2024.12現在)定義・微小血管障害...
腎臓

【小児科医Blog:腎臓】ループス腎炎(Lupus nephritis: LN)について

総論・ループス腎炎(Lupus Nephritis: LN)は、全身性エリテマトーデス(SLE)の主要な臓器病変の一つであり、腎臓に炎症を引き起こす疾患です。・SLE患者の約50%がループス腎炎を発症するとされ、その多くはSLE診断後5年以...
腎臓

【小児科医Blog:腎臓】紫斑病性腎炎(HSPN), IgA血管炎関連腎炎 (IgAV nephritis)

総論・紫斑病性腎炎(Henoch-Schönlein purpura nephritis, HSPN)は、IgA血管炎(IgAV: IgA vasculitis, 旧称: ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)に伴う糸球体腎炎です。最近はIgA血...
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【小児科医Blog:腎臓】腎血管性高血圧について

総論・腎血管性高血圧は、腎臓に血液を供給する腎動脈が解剖学的に狭窄することで発生する二次性高血圧の一種です。・この状態では、腎臓への血流が減少し、レニンというホルモンが過剰に分泌されることでレニン‐アンジオテンシン‐アルドステロン(RAA)...
腎臓

【小児科医Blog】IgA腎症について

総論・IgA腎症は、全身性エリテマトーデス(SLE)や血管性紫斑病などの全身性疾患を伴うことなく、糸球体メサンギウムにIgA(免疫グロブリンA)がびまん性に沈着することを特徴とする糸球体腎炎です。・特に小児では、学校検尿などで血尿や蛋白尿が...
腎臓

【小児科医blog:腎臓】急性腎障害(AKI)について

今回は、小児の腎臓疾患領域では、集中治療も要する急性腎障害についてまとめます。※適切な全身管理を要する分野で、施設ごとに治療方針については様々かと思います、適時内容をアップデートしていき、情報を整理していきます。総論・急性腎障害(Acute...
腎臓

【小児科医Blog:腎臓】薬剤性腎障害(DKI)について

総論薬剤性腎障害(drug-induced kidney injury: DKI)とは、「薬剤の投与により新たに発症した腎障害、あるいは既存の腎障害のさらなる悪化を認める場合」と定義される。原因薬剤としては、抗菌薬、非ステロイド性抗炎症薬(...
腎臓

【小児科医blog:腎臓】尿細管性アシドーシス(RTA)について

定義・尿細管性アシドーシス(RTA)とは、糸球体障害がないか軽度の状態で、腎集合管における酸分泌または近位尿細管における重炭酸再吸収が障害され、アニオンギャップ(AG)正常の代謝性アシドーシスを呈する疾患病因・病態Ⅰ型RTA(遠位尿細管性ア...
腎臓

【小児科医blog:泌尿器、腎臓】小児尿路結石の治療

病態・小児の尿路結石は、成人と同様に上部尿路結石が多いものの、成人に比べて頻度は著しく低く、全尿路結石患者の1%程度と報告されている。・カルシウム結石、感染結石、尿酸欠席、シスチン結石、2,8-ジヒドロキシアデニン(DHA)結石、腎石灰化症...
内分泌代謝

【小児科医blog:循環器、内分泌、腎臓】小児の高血圧について

Intro・小児高血圧症の原因は、10歳以上では本態性高血圧も含まれるがあ、腎疾患など二次性高血圧が多いので、そのことを意識して診察する。高血圧基準(健診用)幼児:収縮≧120mmHg、拡張期≧70小学校(低学年):収縮≧130、拡張≧80...
PICU

【小児科医blog:腎臓、PICU】腹膜透析(PD)について

腎代替療法:RRT(renal replacement therapy)について・腎臓の機能が低下している場合(腎不全)、もしくは本来腎臓で処理される有害物質を取り除く必要がある場合、腎臓の働きを代替する治療が必要であり、腎代替療法(RRT...
腎臓

【小児科医blog Up-to-Date:腎臓, 泌尿器】血尿陽性の場合の対応

以前、血尿の分類ごとの原因についてまとめました。今回は血尿が認められた際の対応についてまとまめていきます。まず、血尿診断ガイドライン2023では、以下のようなフローチャートが対応として示されています。まずは紹介基準1:蛋白尿合併、肉眼的血尿...
泌尿器

【小児科医blog:腎臓, 泌尿器, エコー検査】小児の水腎症Up-to-Date

Introduction以前も水腎症については度々まとめていますが、やはり頻度の多い疾患。昨年は私は主に一般小児を中心に見ていましたが、今年は新生児についても診療する機会が多く、NICU・GCUでも、また退院後のフォローアップ外来でもよく診...
泌尿器

【小児科医blog:腎臓, 泌尿器, 尿検査】小児の血尿への対応

分類・血尿単独陽性者から見つかる疾患では、糸球体性と非糸球体性に分類される。・糸球体腎炎が重要ではあるが、血尿単独陽性の場合、糸球体腎炎が見つかる頻度は低く、組織障害の程度としても軽度であることが多い。糸球体性血尿の原因・家族性良性血尿(糸...
泌尿器

【小児科医blog:腎臓, 泌尿器】腎生検の必要な患者の紹介基準

小児腎臓病専門施設への紹介基準・小児の腎生検が実施可能な施設への紹介基準をまとめる。・糸球体腎炎を疑う基準と、CAKUTを含む先天性腎臓疾患や結石・腫瘍などを疑う基準がある。糸球体腎炎を疑う基準①早朝第一尿の尿蛋白/クレアチニン比(g/gC...
新生児

【小児科blog:新生児、泌尿器、腎、NICU、PICU】胎児水腎症について

CAKUT:congenital anomalies of the kidney and urinary tract 先天性腎尿路異常総論・胎児水腎症の有病率は約2〜2.5%ほどである。・重症度判定の方法として、超音波検査による腎盂の前後径...
腎臓

【小児科医blog:腎臓, 健診】蛋白尿について(精密検査・検査基準値など)

Introduction・今回は、学校検尿で指摘されることのある、蛋白尿についてまとめます。・もし、学校検尿で蛋白尿を指摘されて病院に受診された際、どんな検査をすれば良いのでしょうか?また、腎専門医につなげるには、検査値の異常をどこに定めれ...
腎臓

【小児科医blog:腎臓, 感染症】溶連菌感染後糸球体腎炎(ASPGN)について

Acute Poststreptococcal Glomerulo Nephrtiis:APSGN原因・急性腎炎の原因の8-9割は急性感染後糸球体腎炎である。・そのうち、小児に最も多くみられる感染症はA群β溶血性連鎖球菌(以下溶連菌)による...
医学

小児の検尿について

C.C:患者主訴「学校検尿で蛋白尿があるって指摘されて...。」「3歳時検尿で、血が混じっている?と言われました」Introduction今回は、学校での健診などで行う、検尿の異常についてまとめます。
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