小児の検尿について | ゆるっと小児科医ブログ
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小児の検尿について

医学

C.C:患者主訴

「学校検尿で蛋白尿があるって指摘されて…。」

「3歳時検尿で、血が混じっている?と言われました」

Introduction

今回は、学校での健診などで行う、検尿の異常についてまとめます。

1. 3歳時検尿

一次検尿:尿蛋白(±)以上(潜血、糖は必須としない)

↓ 該当

二次検尿:尿蛋白(±)以上(潜血、糖は必須としない)

↓ 該当

一次精密検査(かかりつけ医)

・診察

・尿検査:尿蛋白/尿クレアチニン比 0.15g/gCr 以上

尿β2ミクログロビン/尿クレアチニン比 0.50 μg/mgCr以上

・血液検査:血清クレアチニン0.38mg/dL以上

・血圧検査:血圧110/70mmHg以上(一次精密検診では血圧測定は推奨検査とする。)

※通常の体格の場合、マンシェット幅は7cmを使用

↓ 異常あり

二次精密検査(地域中核病院、都道府県が指定)

・診察

・腎臓超音波:片側腎長径5.7cm未満、腎長径左右差1.1cm以上、水腎症SFU分類3度以上

・尿検査、血液検査、血圧測定

↓ 異常あり

小児腎臓病専門施設受診

2. 学校検尿

一次検尿:尿蛋白1+以上 and/or 尿潜血1+以上

↓ 該当

二次検尿:尿蛋白1+以上 and/or 尿潜血1+以上

※一次・二次ともに、尿蛋白3+以上の場合は緊急受診

↓ 該当

精密検査(かかりつけ医または集団検診)

・診察、問診

・尿検査:定性、沈渣、尿蛋白/クレアチニン比

・血液検査:蛋白、アルブミン、クレアチニン、尿素窒素、補体(C3)

・身体所見:身長、体重、血圧測定

暫定診断管理指導表作成

<暫定診断名>

異常なし、無症候性蛋白尿、体位性蛋白尿、無症候性血尿、無症候性血尿・蛋白尿・腎炎の疑い、白血球尿・尿路感染症の疑い、その他

↓ 異常あり

<小児腎臓病専門施設への紹介基準>

①早朝第一尿の尿蛋白/尿クレアチニン比および尿蛋白定性がそれぞれ

0.15-0.4 g/gCr, 1+程度の場合 6-12ヶ月程度の持続

0.5-0.9 g/gCr, 2+程度の場合 3-6ヶ月程度の持続

1.0-1.9 g/gCr,  3+程度の場合 1-3ヶ月程度の持続

上記①を満たさない場合でも、下記②-⑥の初見がある場合は早期に小児腎臓病専門施設に紹介する

②肉眼的血尿

③低蛋白血症 血清アルブミン<3.0 g/dL

④低補体血症

⑤高血圧

⑥腎機能障害

紹介の適応あり→小児腎臓病専門施設

紹介の適応なし→かかりつけ医にて定期受診

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