アレルギー | ゆるっと小児科医ブログ

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【小児科blog:アレルギー】食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)について

今回は、近年増加傾向の、消化器症状を主体とするアレルギー「食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES: Food protein-induced enterocolitis syndrome)」についてまとめていきます。本疾患は、まだ小児科医・アレルギ...
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【小児科医blog:アレルギー】牛乳アレルギー(milk allergy)について:特徴, 疫学, 診断, 検査方法についてのまとめ

令和6年度(2024年9月)の即時型食物アレルギーの原因食物では、全体第3位(13.4%)を占める、、牛乳アレルギーについてのまとめです。即時型食物アレルギー(FA)として、0〜2歳に多く、特に0歳台の乳児期では、27.3%多く、0歳台のF...
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【小児科blog:アレルギー】鶏卵アレルギー(Egg allergy)について

令和6年度(2024年9月)の即時型食物アレルギーの原因食物では、全体第1位(26.7%)を占める、、鶏卵アレルギーについてのまとめです。即時型食物アレルギーとして、0〜2歳においては圧倒的に多く、特に0歳台の乳児期では、55.6%と半数を...
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【小児科医blog:アレルギー】小麦アレルギー(Wheat allergy)について

令和6年度(2024年9月)の即時型食物アレルギーの原因食物では、全体第4位(8.1%)を占める、小麦アレルギーについてのまとめです。以前は全体第3位となっていましたが、減ってきたというよりは、第2位の木の実類(24.6%)が大幅に増えてき...
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【小児科医blog:アレルギー】アニサキスアレルギー

総論・アニサキスアレルギーは魚介類の生食が多い日本で数多く報告されるアレルギー疾患である・海産魚介類を摂取後に蕁麻疹、血管性浮腫やアナフィラキシーが生じ、かつその魚介類への感作が認められない場合、海産魚介類の内部に寄生していたアニサキスの虫...
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【小児科医blog:アレルギー】JAK阻害薬について

総論・JAK(Janus kinase)はインターロイキンやインターフェロンなどが細胞膜受容体に結合し、細胞内シグナル伝達が行われる際に働く。・多くのインターロイキンは細胞内シグナルの下流にSTAT分子をもち、その仲介をするのがJAKである...
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【小児科医blog;皮膚, アレルギー】小児アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis)について

総論・アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis: AD)とは、「増悪と軽快を繰り返す」掻痒のある湿疹を主病変とする疾患です。・患者の多くは「アトピー素因」を持ちます。・かゆみと乾燥と炎症が湿疹を誘発しています。・特徴的な左右対称...
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【小児科医blog:アレルギー】緑豆もやしアレルギー

Intro・本邦では、「もやし」の種類として、大豆もやし、緑豆もやし、ブラックマッペもやしの3種類が販売されている。・大豆もやしは韓国料理やビビンバ、ナムルに使われる。高価。・ブラックマッペもやしは、別名「黒豆もやし」とも言われ、水分が少な...
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【小児科医blog:アレルギー】薬物アレルギーについて

Intro・薬物アレルギーとは、免疫学的機序を介して生じる薬物有害反応(Adverse drug reactions)である。・薬物有害反応には、「用量依存的に発生する予測可能な反応(中毒・副作用・薬物間相互作用)」と、「常用量以下でも起こ...
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【小児科医blog:呼吸器】小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2023の改定点について

気管支喘息の多い季節になってきました。ヒューヒューと苦しそうな呼吸の小児が増え、我々も忙しい季節の到来です。そんな中、小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2023がついに出版されます!変更点について、学会などで既出の内容について...
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【小児科医blog:アレルギー】魚卵アレルギーについて

総論・魚卵アレルギーは即時型症状で発症することが多く、本邦では魚卵は1-6歳では2番目に多い新規発症アレルゲンである。・イクラ、タラコ、カズノコ、シシャモの卵、ワカサギの卵、トビコなどの魚卵を摂取する機会が多い。消費量も増加しており要注意。...
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【小児科医blog:皮膚, 感染症】急性感染性蕁麻疹について

感染症による急性蕁麻疹は以前より知られている。臨床の現場ではステロイド抵抗性の急性蕁麻疹は感染症が原因の場合もあるため、鑑別疾患として考えておく必要がある。症状・皮疹、発熱の症状が主なものである。皮疹・急性感染性蕁麻疹の皮疹の特徴は以下のよ...
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【小児科医blog:新生児~乳児, 育児, 栄養, アレルギー】母乳とアレルギーの関係性

母の食事と母乳の関係・母親が食べたものは母乳中に出てきます。・卵や小麦の蛋白は母親の摂取後約2-6時間後から4日後まで母乳中に検出されます。・これらの母乳中の食物抗原は感作抗原として働くことも、寛容誘導抗原として働くこともあります。しかし、...
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【小児科医blog:皮膚, アレルギー】蕁麻疹について

総論・蕁麻疹とは、「肥満細胞からヒスタミンなどが脱顆粒することによって、血管の拡張と血漿成分の漏出が起こり、一過性に紅斑と局所性浮腫が生じる。知覚神経が刺激されて強い痒みを伴う」疾患です。・我が国のガイドラインでは、「膨疹、すなわち紅斑を伴...
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【小児科医blog:アレルギー】PFAS(花粉-食物アレルギー症候群)まとめ

PFASとは・花粉-食物アレルギー症候群:PFAS(Pollen-Food Allergy Syndrome)は、花粉症と果物アレルギーの両方の症状を引き起こすアレルギーのことです。・花粉症の症状としては、鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどがあ...
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【小児科医blog:消化器, アレルギー】好酸球性消化管疾患(EGIDs)について

定義・好酸球性消化管疾患(EGIDS; eosinophilic gastrointestinal disorders)は好酸球の消化管局所への異常な集積から炎症が生じ、消化管組織が傷害され、機能不全を起こす疾患の総称である。分類部位による...
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【小児科医blog:アレルギー, FA】納豆アレルギーについて(PGA感作)

概念・納豆アレルギーは、IgE依存性食物アレルギーであるにも関わらず、多くは遅発型アナフィラキシー(late-onset anaphylaxis)の臨床像を呈する。・主要アレルゲンは納豆の粘稠成分であるポリガンマグルタミン酸(poly-γ-...
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【小児科医blog:アレルギー, FA】ラテックス-フルーツ症候群(LFS)について

定義・天然ゴムラテックス(natural rubber latex)のⅠ型アレルギー、いわゆるラテックスアレルギーの一部患者は、バナナ、アボカド、クリなどの経口摂取で即時型アレルギー症状を呈することがあり、これをラテックス・フルーツ症候群(...
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【小児科医ブログ:アレルギー, FA】獣肉アレルギー(α-Gal症候群)について

定義・マダニ咬傷を介して、マダニ唾液や消化管内に存在する糖鎖の一種galactase-α-1,3-galactose(α-Gal)に感作されると、α-Galを含む食品や薬剤によってアレルギー症状が誘発されることがあり、これをα-Gal症候群...
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【小児科医blog:アレルギー】甘味料(エリスリトール)アレルギー

総論・ブドウ糖を原料とし酵母によって発酵させることにより作られる四炭酸の糖アルコールであり、カロリーは0 kcal/gであるのにたいして砂糖の60-80%の甘みを有している。・メロンやブドウ、ナシなどの果実や醤油・味噌・清酒などの発酵食品に...
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