【小児科医blog:呼吸器】小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2023の改定点について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:呼吸器】小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2023の改定点について

アレルギー

気管支喘息の多い季節になってきました。

ヒューヒューと苦しそうな呼吸の小児が増え、我々も忙しい季節の到来です。

そんな中、小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2023がついに出版されます!

変更点について、学会などで既出の内容についてまとめてみました!!

詳しいエビデンス、その他多くの追加内容については、ガイドラインを購入しましょう!

ICS/LABA (吸入ステロイド薬/長時間作用性吸入β2刺激薬配合剤)

変更ポイント

・5歳以下では治療Step3の追加治療の項目で低用量ICS/LABA追加(生後8ヶ月以上)

※生後8ヶ月以上で保険適用のあるICS/LABA製剤は、SFC(アドエア)のみ。pMDI(スペーサー)であるため、正しく使用できる例に限定される。

・5歳以上では治療Step3の基本治療としてICS/LABA追加(中用量ICSと同列〜上)

使用例

フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩配合剤(FP/SLM: SFC)

商品名:アドエア

剤形:pMDI(スペーサー):アドエアエアゾール、DPI(ディスカス):アドエアディスカス

用量:

低用量 SFC 50(pMDI) 1回1吸入、1日2回

中用量 SFC 100(DPI) 1回1吸入、1日2回

高用量 SFC 250(DPI) 1回1吸入、1日2回

  

何が変わった?

・元々添付文書上ICS/LABAを5歳以下で使用してはいけない訳ではありませんでしたが、ガイドライン上の治療ステップに組み込まれたことで、より使いやすくなりました。5歳以上に関しては、もはや基本治療の中に入っています。

メリット

・ICS倍量よりも、ICS/LABAを使用した方が成長への影響が少ないという報告もあります。

・安全性に関しては、有意差はなく、早期にコントロール状態を改善して長期予後をよくすることが成人への移行を予防につながります。

抗TSLP抗体製剤(テゼペルマブ)

変更ポイント

・小児喘息に使用可能な生物学的製剤に抗TSLP抗体製剤(テゼペルマブ)が追加!

何が変わった?

・従来、小児に使用可能な生物学的製剤は以下の3つでした。

6歳以上

・抗IgE抗体(オマリズマブ)

・抗IL-5抗体(メポリズマブ)

12歳以上

・抗IL-4/IL-13受容体抗体(デュピルマブ)

・・・・・しかし、今回12歳以上で抗TSLP抗体(テゼペルマブ)が追加されました!

抗TSLP抗体(テゼペルマブ)のメリット

・この薬の良いところは、他の生物学的製剤使用のハードルとなっていた、「好酸球数」「FeNO値」に関わらず効果を発揮するところです。

・もちろん上記の数値が高い方が増悪抑制効果は高いのですが、低いからといって効果が無い訳ではないのがテゼペルマブです。

・薬の選択肢が増えることで、難治性喘息の患者さんにとっては希望の光となりますね!

また、JPGL2023ではダニ対策のクリニカルクエスチョン、吸入療法(主にスペーサー)、共同意思決定(SHared Decision Making)が新たに記載されているようです。

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