薬剤 | ゆるっと小児科医ブログ

薬剤

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小児

【小児科医blog:薬剤】小児の鎮痛・鎮静薬まとめ(薬剤希釈方法, 実践各論)

鎮静・鎮痛には様々な薬剤が使用されますが、小児では体重に合わせた適切な薬剤量があります。少なすぎると鎮静・鎮痛できないですし、多すぎると呼吸障害などの副作用で生命に関わるリスクもあります。小児科では、MRIなど長時間の検査で、どうしても鎮静...
感染症

【小児科医blog:感染症】小児の真菌感染症治療|現場で役立つ抗真菌薬の使い分け

【はじめに―小児真菌感染症と抗真菌薬の重要性】・小児科臨床において深在性真菌感染症は免疫不全児や新生児、化学療法中の小児患者などで特に問題となっています。・抗真菌薬の選択は症例ごとのリスク評価・感染部位・真菌種と薬剤感受性に基づく個別対応が...
感染症

【小児科医blog:薬剤】抗菌薬の基礎 (Basics of Antibiotics)

総論・今回は、小児の抗菌薬について、代表的な各薬剤の特徴についてをまとめていきたいと思います。・それぞれの得意とする細菌について、注意すべき副作用についてをまとめます。・まずは、小児科における(成人への抗菌薬使用とは異なる) 注意点について...
PICU

【小児科医Blog:薬剤】小児緩和ケアに使用する薬剤(鎮静薬/鎮静薬 まとめ)

・小児緩和ケアにおける疼痛管理は、患児のQOL向上に直結する重要な課題です。近年の研究では、適切な薬剤選択と投与法の最適化が治療効果を決定づけることが明らかになってきました。・本ブログでは、主要な鎮痛薬の具体的な調製方法・投与量・投与時間を...
救急

【小児科医blog:救急, ER, 薬剤】小児の心停止, 不整脈に用いられる薬物

最初に・薬物投与に際しては、静脈路確保が必要であるが、小児の場合は末梢静脈が細く、静脈路確保に難重することが多い。緊急時にはルート確保に時間をかけるべきではなく、迅速に静脈路を確保できない、もしくは困難が予測される場合は、速やかに骨髄路の確...
薬剤

【小児科医blog:薬剤】HPVワクチンについて

総論・ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんをはじめとする多くのがんや疾患を引き起こすウイルスです。・HPVワクチンは、これらの疾患を予防するために開発され、小児から成人まで広く推奨されています。・特に小児期に接種することで、将来的...
薬剤

【小児科医blog: 薬剤】小児リウマチ性疾患における免疫抑制薬まとめ

・小児のリウマチ性疾患で使用する免疫抑制薬についてまとめます。・リウマチ性疾患の治療の主軸はステロイドですが、成長障害をはじめとする副作用の観点から、寛解導入後は、可能な限り少量で維持、または中止を目指すのが原則です。・免疫抑制薬はステロイ...
感染症

【小児科医Blog:薬剤, 感染症】小児のステロイド・免疫抑制薬について

総論・免疫抑制薬を投与中の患者の感染症診療では、背景疾患を整理することが重要である。年齢や基礎疾患、免疫抑制薬投与の理由、使用している薬剤の種類や量、予防的抗菌薬投与の有無、医療デバイスの使用などである。・免疫抑制薬の使用により、通常の患者...
PICU

【小児科医Blog:PICU. 薬剤】小児の循環作動薬(カテコラミン)の使用方法

総論・ショックに対して輸液不応性ショックの場合、カテコラミンの使用が考慮されます。・このカテコラミンですが、一般的によく使用されるのは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン、ドブタミンなどがあります。・どの製剤も希釈(溶解)して使用する...
PICU

【小児科医Blog:血液・腫瘍】肝類洞閉塞症候群(SOS)/肝中心静脈閉塞症(VOD)

肝類洞閉塞症候群(SOS: sinusoidal obstruction syndrome)肝中心静脈閉塞症(VOD: veno-occulusive disease)総論・肝類洞内皮細胞の障害による類洞の炎症、血栓形成を病態とする。・造血...
腫瘍・がん

【小児科医Blog:薬剤, 腫瘍】MTX(メトトレキサート)大量療法

開始基準・血清クレアチニン値が年齢別正常範囲かつ上昇傾向でない・D-Bil < 1.5 mg/dL・胸水、腹水などの水分貯留がない投与前準備・MTX投与開始3時間前までに3,000 mL/㎡/日の補液を開始する。・アセタゾラミドによる利尿促...
腫瘍・がん

【小児科医Blog:腫瘍, 薬剤】L-アスパラギナーゼ(L-ASP)関連合併症について

総論・抗がん薬として使用される、L-アスパラギナーゼ(L-ASP)であるが、急性膵炎、凝固異常、高中性脂肪血症など様々な有害事象を引き起こす。・今回は、有害事象の総論、対応についてをまとめる。急性膵炎・膵炎については、以前のまとめも↓発症好...
薬剤

【小児科医Blog:血液, 薬剤】G-CSF製剤について

総論・顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF: granulocyte colony-stimulating factor)製剤は、好中球の造血刺激因子製剤である・分子量約2万の糖蛋白で、主な機能は骨髄系の造血前駆細胞に働きかけ、増殖と分化を促...
腫瘍・がん

【小児科医blog:血液・腫瘍】小児の抗腫瘍薬(抗がん剤)一覧

総論・抗腫瘍薬は血中濃度の作用域と毒性域が強く、かつ重篤な有害事象は生命に関わることもある。抗腫瘍薬の処方の際には、専門医の指導のもとに行うだけでなく、ダブルチェックを行うなどの安全面での体制整備が必要である。・治療効果を最大限に活かすため...
薬剤

【小児科医blog:薬剤】小児の分子標的薬について

総論・分子標的薬は、分子量の違いにより分類すると高分子からなら抗体薬と、低分子化合物とに分類される。・抗体薬は細胞外分子標的薬であり、細胞膜にある受容体に特異的に結合するリガンド分子や可溶型分子、細胞膜上にある受容体や膜結合型分子、分化抗原...
アレルギー

【小児科医blog:アレルギー】JAK阻害薬について

総論・JAK(Janus kinase)はインターロイキンやインターフェロンなどが細胞膜受容体に結合し、細胞内シグナル伝達が行われる際に働く。・多くのインターロイキンは細胞内シグナルの下流にSTAT分子をもち、その仲介をするのがJAKである...
栄養

【小児科医blog:栄養】ビタミン薬について

総論・ビタミンとは、体内の代謝に必須であり、生体内では合成することができない微量で作用する低分子物質の総称である。・ビタミンは脂溶性ビタミン(Vit. A, D, E, K)および水溶性ビタミン(B群:Vit. B1, B2, B6, B1...
皮膚

【小児科医blog:皮膚, 薬剤】皮膚外用剤の使い分け(基材の種類)

総論・皮膚の角層は、疎水性で体内からの水分の蒸発を防いでいる。・角層は、外用薬が皮膚の内部へ浸透するための最大の障壁となる。また角層表面の皮脂膜は浸透の障壁となる。・顆粒層以下は親水性の性状であり、薬剤の吸収は容易である。よって、びらんや潰...
児童精神・発達

【小児科医blog:薬物,精神】小児の不眠症薬物治療

総論・不眠は、入眠障害、熟眠障害、早朝覚醒などに大別される。小児期には入眠障害が多い。・治療の原則は、生活リズムを整えることや、入眠しやすい環境を設定することである。改善が認められず、患児の不安や苦痛が強い場合には内服薬を使用する。・内服薬...
心身症

【小児科医blog:漢方, 薬剤, 心身症】小児の漢方医学治療について

総論・漢方医学治療は、陽証という「攻撃的治療」と陰証という「保護的治療」に分けられます。陽証・瀉法(気血水の溜まりを出す)・清熱作用(冷やす)・燥火作用(乾燥させる)陰証・補法(気血水を補充)・温補作用(温める)・滋潤作用(潤す・栄養を与え...
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