【小児科医Blog:血液, 薬剤】G-CSF製剤について | ゆるっと小児科医ブログ
PR

【小児科医Blog:血液, 薬剤】G-CSF製剤について

薬剤

総論

・顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF: granulocyte colony-stimulating factor)製剤は、好中球の造血刺激因子製剤である

・分子量約2万の糖蛋白で、主な機能は骨髄系の造血前駆細胞に働きかけ、増殖と分化を促進すると同時に、成熟好中球の機能を亢進させることにある。

・造血幹細胞の末梢血中への動員、造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進、がん化学療法による好中球減少などの際に用いられている。

・合併症には、アレルギー、間質性肺炎、脾腫や脾破裂、急性呼吸窮迫症候群などがある。

適応

以下の場合、G-CSF製剤の適応

造血幹細胞の末梢血中への動員

・末梢血幹細胞採取の際に使用される。

・フィルグラスチムであれば5日間、レノグラスチムであれば4-6日間投与

・状態に応じて適宜減量が必要

造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進

・添付文書では移植実施翌日ないし5日後から開始とされているが、移植直後から投与することの有用性が確認されていないため、移植後5-7日目以降から開始することが推奨されている。

がん化学療法による好中球減少

・発熱性好中球減少症(FN)発症率の低下や重症化リスクを総合的に評価して投与が決定される。

・FNに対する投与方法には、一次的予防投与、二次的予防投与、治療的投与がある

一次的予防

・抗がん剤治療の1コース目からFN予防目的に、好中球減少や発熱を認める前に投与

二次的予防

・抗がん剤治療において前コースでFNを生じたり遷延性の好中球減少で投与スケジュールの延期が要した場合など、次コースで予防的に投与

治療的投与

・発熱が認められなくても、好中球が減少した時に投与

製剤について

・保険承認されているのは以下の薬

フィルグラスチム

レノグラスチム

ペグフィルグラスチム:近年開発された持続型G-CSF製剤であり皮下注射で投与、本邦では小児の安全性は確立されていない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
google.com, pub-9029171507170633, DIRECT, f08c47fec0942fa0