【小児科医blog:血液・腫瘍】小児の抗腫瘍薬(抗がん剤)一覧 | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:血液・腫瘍】小児の抗腫瘍薬(抗がん剤)一覧

腫瘍・がん

  1. 総論
  2. 主な抗腫瘍薬一覧
    1. アクチノマイシンD(ACT-D, ACD)
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    2. イダルビシン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    3. イホスファミド
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    4. イマチニブ
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    5. イリノテカン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    6. エトポシド
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    7. L-アスパラギナーゼ
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    8. カルボプラチン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    9. ゲムツズマブオゾガマイシン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    10. 三酸化ヒ素
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    11. シクロホスファミド(CPA, CY, CPM)
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    12. シスプラチン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    13. シタラビン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    14. ダウノルビシン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    15. ダサチニブ
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    16. デキサメタゾン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    17. テモゾロミド
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    18. ドキソルビシン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    19. トレチノイン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    20. ニロチニブ
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    21. ネララビン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    22. ノギテカン(トポテカン)
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    23. パゾパニブ
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    24. ピラルビシン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    25. ビンクリスチン(VCR)
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    26. ビンブラスチン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    27. ビンデシン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    28. ブスルファン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    29. フルダラビン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    30. ブレオマイシン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    31. プレドニゾロン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    32. プロカルバジン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    33. ミトキサントロン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    34. メトトレキサート
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    35. メルカプトプリン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    36. メルファラン
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象
    37. リツキシマブ
      1. 種類
      2. 代表的な商品名
      3. 注意点, 主な有害事象

総論

・抗腫瘍薬は血中濃度の作用域と毒性域が強く、かつ重篤な有害事象は生命に関わることもある。抗腫瘍薬の処方の際には、専門医の指導のもとに行うだけでなく、ダブルチェックを行うなどの安全面での体制整備が必要である。

・治療効果を最大限に活かすために、有害事象を予防もしくは抑制する支持療法を併用する。制吐薬などの使用により、十分な強度の治療が可能となり、結果的に予後の改善につながる。

・抗腫瘍薬の用法用量は、疾患や全体の治療計画によって異なるため、治療に習熟した専門医のもとで治療されるべきである。

・同じ用量でも、治療効果や毒性の程度は個人によって異なる。

主な抗腫瘍薬一覧

・下記に薬品名、種類、商品名、注意点等をまとめる。

アクチノマイシンD(ACT-D, ACD)

種類

ポリペプチド系抗菌薬

代表的な商品名

コスメゲン

注意点, 主な有害事象

・漏出による組織障害が強い(壊死性抗がん剤)

・SOS/VOD

・中毒性表皮壊死融解症

イダルビシン

種類

アントラサイクリン系抗菌薬

代表的な商品名

イダマイシン

注意点, 主な有害事象

・溶液は黄赤色である

・蓄積により心毒性を生じる

・漏出による組織障害性が強い

イホスファミド

種類

アルキル化薬:DNAにアルキル基(-CH2-CH2-)を結合させ、殺細胞効果を示す。効果は用量依存的

代表的な商品名

イホマイド

注意点, 主な有害事象

・腎毒性(特に尿細管障害)が強い

・出血性膀胱炎をきたすため、使用時には大量輸液と、場合によってはメスナを併用する

・まれに神経症状(多くは一過性)をきたす

イマチニブ

種類

分子標的治療薬

代表的な商品名

グリベック

注意点, 主な有害事象

・BCR-ABL1, ABL1, PDGFRB, KITなどを阻害する

・悪心、下痢、腹痛や筋痙攣(こむら返り) を起こすことがある

イリノテカン

種類

植物アルカロイド(トポイソメラーゼ阻害薬)

代表的な商品名

カンプト、トポテシン

注意点, 主な有害事象

・下痢や腹痛を生じやすい

・UGT1A1の多型が下痢の重篤度と関連する

・セフェム系抗菌薬により腹部症状が軽減される

エトポシド

種類

植物アルカロイド(トポイソメラーゼ阻害薬)

代表的な商品名

べプシド、ラステット

注意点, 主な有害事象

・肝障害を起こしやすい

・二次がん発症のリスクとなりうる

L-アスパラギナーゼ

種類

代謝拮抗薬

代表的な商品名

ロイナーゼ

注意点, 主な有害事象

急性膵炎をきたしうる(糖尿病も)

・アレルギーを起こしやすい

・蛋白の生合成を抑制するため、凝固障害をきたし、塞栓症の原因となる

・他、高アンモニア血症、肝障害をきたしうる。

カルボプラチン

種類

白金製剤

代表的な商品名

バラプラチン

注意点, 主な有害事象

・腎毒性が強いが、シスプラチンよりは弱い

・シスプラチンより骨髄抑制が強い

・聴力障害の原因となる

ゲムツズマブオゾガマイシン

種類

分子標的治療薬

代表的な商品名

マイロターグ

注意点, 主な有害事象

・CD33陽性細胞を標的とする

・骨髄抑制が強い

・肝中心静脈閉塞症に注意する

三酸化ヒ素

種類

そのほか

代表的な商品名

トリセノックス

注意点, 主な有害事象

・急性前骨髄球性白血病に用いられる

・不整脈(QT延長症候群)を起こしうる

シクロホスファミド(CPA, CY, CPM)

種類

アルキル化薬

代表的な商品名

エンドキサン

注意点, 主な有害事象

・出血性膀胱炎をきたすため、使用時には大量輸液(2000-3000ml/㎡)と、場合によってはメスナを併用する

・免疫抑制作用も強いため、自己免疫疾患や腎疾患、造血幹細胞の移植前処置にも用いられる

・性腺毒性を生じる

・心筋障害

・SIADH

・SOS/VOD

・間質性肺炎

シスプラチン

種類

白金製剤

代表的な商品名

ブリプラチン、ランダ

注意点, 主な有害事象

腎毒性が強い

・末梢神経障害をきたし、聴力障害の原因となる

シタラビン

種類

代謝拮抗薬

代表的な商品名

キロサイド

注意点, 主な有害事象

・骨髄抑制が強い

・大量投与、少量連日投与、少量連続投与など投与法により用量が大きく異なる

・シタラビン大量療法後は、連鎖球菌による敗血症のリスクとなる

・髄腔内投与も行われる

ダウノルビシン

種類

アントラサイクリン系抗菌薬

代表的な商品名

ダウノマイシン

注意点, 主な有害事象

・溶液は赤色

・蓄積により心毒性(心筋障害)を生じる

・漏出による組織障害性が強い

ダサチニブ

種類

分子標的治療薬

代表的な商品名

スプリセル

注意点, 主な有害事象

・BCR-ABL1, SRC, KIT, PDGFRBなどを阻害する

・体液貯留(胸水・腹水)をきたしるう

デキサメタゾン

種類

ステロイド

代表的な商品名

デカドロン

注意点, 主な有害事象

・リンパ系腫瘍に有効である

・精神症状や糖尿病、高血圧、骨壊死などを起こすことがある(プレドニゾロンより強い)

テモゾロミド

種類

アルキル化薬

代表的な商品名

テモダール

注意点, 主な有害事象

・高用量、長期投与で骨髄抑制が起こり得る

ドキソルビシン

種類

アントラサイクリン系抗菌薬

代表的な商品名

アドリアシン

注意点, 主な有害事象

・溶液はだいたい赤色

・蓄積により心毒性を生じる

・漏出による組織障害性が強い

トレチノイン

種類

分子標的治療薬

代表的な商品名

ベサノイド

注意点, 主な有害事象

・PML-RARAを標的とする

・脳圧亢進により頭痛を引き起こすことがある

ニロチニブ

種類

分子標的治療薬

代表的な商品名

タシグナ

注意点, 主な有害事象

・BCR-ABL1. KIT, PDGFRを標的とする

ネララビン

種類

代謝拮抗薬

代表的な商品名

アラノンジー

注意点, 主な有害事象

・T細胞リンパ系腫瘍に用いられる

・神経障害をきたしうる

ノギテカン(トポテカン)

種類

植物アルカロイド(トポイソメラーゼ阻害薬)

代表的な商品名

ハイカムチン

注意点, 主な有害事象

・下痢や腹痛を生じやすいが、イリノテカンよりは軽度

パゾパニブ

種類

分子標的治療薬

代表的な商品名

ヴォトリエント

注意点, 主な有害事象

・KITなどのマルチキナーゼ阻害薬

・下痢、嘔吐、髪の毛の変色など

ピラルビシン

種類

アントラサイクリン系抗菌薬

代表的な商品名

ピノルビン、テラルビシン

注意点, 主な有害事象

・溶液は赤橙色

・蓄積により心毒性を生じる

・漏出による組織障害性が強い

ビンクリスチン(VCR)

種類

植物アルカロイド(微小管阻害薬)

代表的な商品名

オンコビン

注意点, 主な有害事象

末梢神経障害(しびれや疼痛、便秘など)を起こしやすい

・イレウス

・SIADH

・肝障害

・漏出による組織障害性が強い(壊死性抗がん剤)

ビンブラスチン

種類

植物アルカロイド(微小管阻害薬)

代表的な商品名

エクザール

注意点, 主な有害事象

・神経障害をきたしやすい

・漏出による組織傷害性が強い

ビンデシン

種類

植物アルカロイド(微小管阻害薬)

代表的な商品名

フェルデシン

注意点, 主な有害事象

・神経障害を起こしやすい

・漏出による組織傷害性が強い

ブスルファン

種類

アルキル化薬

代表的な商品名

マブリン(経口)、ブスルフェックス(点滴)

注意点, 主な有害事象

・骨髄抑制が強いため、原則として造血幹細胞救済が必要である

・血液脳関門を完全に通過し、けいれんを誘発するため、使用時には抗痙攣薬を併用する

・個人による代謝能の差があるため、用量の個別化が望ましい(特に経口)

フルダラビン

種類

代謝拮抗薬

代表的な商品名

フルダラ

注意点, 主な有害事象

・造血幹細胞移植の前処置をして使われる

ブレオマイシン

種類

グリコペプチド系抗菌薬

代表的な商品名

ブレオ

注意点, 主な有害事象

・肺傷害をきたしうる

プレドニゾロン

種類

ステロイド

代表的な商品名

プレドニン

注意点, 主な有害事象

・リンパ系腫瘍に有効

・精神症状や糖尿病、高血圧、骨壊死をきたすことがある

プロカルバジン

種類

アルキル化薬

代表的な商品名

プロカルバジン

注意点, 主な有害事象

・(特に男児で)性腺障害が強く起こり得る

ミトキサントロン

種類

アントラサイクリン系抗菌薬

代表的な商品名

ノバントロン

注意点, 主な有害事象

・溶液は暗青色

・蓄積により心毒性を生じる

・漏出による組織傷害性が強い

メトトレキサート

種類

葉酸代謝拮抗薬

代表的な商品名

メソトレキセート

注意点, 主な有害事象

肝障害をきたしやすい

・大量投与をすることで、白血病の中枢神経系再発率を下げる。その際には、ホリナートカルシウムが併用される

・髄腔内投与も行わえる

メルカプトプリン

種類

葉酸代謝拮抗薬

代表的な商品名

ロイケリン

注意点, 主な有害事象

・内服のみ、乳製品により吸収が著しく阻害される

・個人の代謝の違いが大きく、骨髄抑制の程度に個人差が大きい

・肝障害をきたしやすい

メルファラン

種類

アルキル化薬

代表的な商品名

アルケラン

注意点, 主な有害事象

・腎障害がある

・粘膜障害を起こしやすい

・骨髄抑制が強いため、原則として造血幹細胞救済が必要である

リツキシマブ

種類

分子標的治療薬

代表的な商品名

リツキサン

注意点, 主な有害事象

・CD20陽性細胞を標的とする

・低ガンマグロブリン血症をきたす

・輸注反応を生じることがある

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