【小児科医blog:薬物,精神】小児の不眠症薬物治療 | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:薬物,精神】小児の不眠症薬物治療

児童精神・発達

総論

・不眠は、入眠障害、熟眠障害、早朝覚醒などに大別される。小児期には入眠障害が多い。

・治療の原則は、生活リズムを整えることや、入眠しやすい環境を設定することである。改善が認められず、患児の不安や苦痛が強い場合には内服薬を使用する。

・内服薬については、漫然と使用せず、本当に必要なのか、上記の生活習慣改善などでよくならないかを検討の必要性がある。

薬物療法

・睡眠導入薬、抗精神病薬が使用される

・投与開始後1-2週間以内に症状の改善がみられない場合や、必要量が漸増する場合には専門家にコンサルトを行う。

睡眠導入薬:入眠困難の児に

・頓用での使用も可能。習慣性、依存形成、健忘、反跳性不眠が見られることがあるので注意。

メラトニン(メラトベル顆粒小児用0.2%)

用量:1−4mg/回 分1 眠前

・2020年に小児期(6-15歳)の神経発達症に伴う入眠困難の改善に承認された。

・ASD特性のある児に特に有効

・就寝時間の30-60分前に投与すると良い

・開始直後数日は、起床困難や睡眠相後退が起こりうる。しかし数日で改善することが多い

ラメルテオン(ロゼレム錠8mg)

用量:4-8mg/回 分1 眠前

・メラトニン受容体作動薬

・神経発達障害のある児の場合にjは、メラトニンを第一選択とする方が良い

ニトラゼパム(ベンザリン錠2・5・10mg、細粒1%)

用量:1-5mg/回

スボレキサント(ベルソムラ)

用量:10-20mg  分1 眠前

・オレキシン受容体拮抗薬

・副作用として、傾眠、逆に不眠・悪夢も起こる。

・抗真菌薬、クラリスロマイシンなどCYP3Aを強く阻害する薬剤とは併用禁忌

抗精神病薬:中途覚醒の児に

・興奮が強い時に使用する。

・夕食後〜就寝前に使用する。不眠による苦痛が強く、薬効が不十分な場合、睡眠導入薬との併用も検討する。

リスペリドン(リスパダール錠1・2・3mg、細粒1%、内用液1mg/mL )

用量:0.5ー3mg/日、分1-3

・セロトニン・ドパミンアンタゴニスト。

・少量より開始し、中途覚醒の消失の程度や日中の眠気や倦怠感など確認しながら増量する。

・耐糖能異常や肥満、高プロラクチン血症に留意する。

クロニジン(カタプレス)

用量:カタプレス75μg 0.5-1錠 分1 眠前

・α2受容体作動薬による脳の覚醒度低下、鎮静作用の他、副次的に成長ホルモン分泌促進効果もある

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