基準値
・血性Ca < 7.5 mg/dL、iCa < 0.8 mmol/L(1.6 mEq/L)
・補正Ca=実測Ca + (4 – 血清アルブミン) [mg/dL]
原因
・以下の原因が挙げられる
新生児早期低カルシウム血症
・生後72時間以内で通常は無症状で自然軽快する
・妊娠高血圧症候群、早産児、IDM、新生児仮死に多い
新生児晩期低カルシウム血症
・生後4-10日で高リン血症を伴う。
副甲状腺機能低下症
・一過性副甲状腺機能低下症、先天性副甲状腺機能低下症がある
・副甲状腺機能亢進症の母体からの児
・DiGeorge症候群(22q11.2欠失症候群):第3, 4鰓弓の発生異常により、副甲状腺の低形成あり。
ビタミンD欠乏
・ビタミンDの吸収不良、腎障害、肝障害によって生じる
その他
・低マグネシウム血症(<1.5mg/dL)
・フロセミド等によるカルシウム利尿
・アルカローシス(iCa低下)
・脂肪乳剤投与(遊離脂肪酸によるiCa低下)
症状
非特異的症状が多い
・無呼吸
・けいれん発作
・振戦
・易刺激性
・徐脈
・心ポンプ不全
治療・管理
・検査が異常値でも無症状の場合は、予防的なカルシウム投与は必要なし。特に新生児仮死児では、心不全がなければ投与しない。
・けいれんを伴う時は、8%グルコン酸カルシウム(カルチコール)
投与量:1mL/kgを、徐脈に注意し心電図でモニターしながら10分かけて静注。
追加量:その後、2-3mL/kg/日で点滴静注。
●カルチコール(8%グルコン酸Ca)
Caの含まれる量は、0.39 mEq/mL
※塩化Ca注2% は、0.36mEq/L、塩化Ca補正液は1mL中にCa 1 mEq含むため投与量に注意。
・カルシウムは点滴漏れによる組織壊死を起こしやすいので、末梢をさけ中心に近い静脈から投与する
・経口投与可能であれば、アルファカルシドール(アルファロール)0.05-0.1μg/kg/日を併用する。
・Ca値が改善しない場合は、低マグネシウム血症や副甲状腺機能低下症の合併を考慮する。
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