クループ症候群について | ゆるっと小児科医ブログ
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クループ症候群について

呼吸器
  1. 総論
    • クループ症候群とは、急性に上気道の閉塞をきたす疾患の総称です。
    • 急性感染に伴うほとんどの上気道閉塞はウイルスが原因であり、クループといえば、通常、ウイルス感染に伴う急性喉頭気管気管支炎のことを指します。
    • そのほか、細菌感染による急性喉頭蓋炎、細菌性気管炎、ジフテリア、痙性クループ、喉頭・気道異物などが含まれます。
    • ウイルス感染に伴うクループは3歳未満の乳幼児に多く発症し、犬吠様咳漱と嗄声、吸気性喘鳴を生じます。
    • レントゲン写真では、声門上部の拡張と声門下の狭窄、または尖塔状徴候(steeple sign)が認められる。
    • 急性喉頭蓋炎(声門上炎)は発熱、咽頭痛、呼吸困難を伴って突然発症し、気道閉塞は急速に進行する。流涎し、下顎を前方へ突出させる特徴的な姿勢(sniffing position)は診断上有用です。喉頭鏡検査におけるチェリーレッド色に大きく腫れた喉頭蓋(cherry red swollen epiglotis)やレントゲン写真における母指徴候(thumb sign)が典型的なサインです。しかし、画像診断よりも治療を優先させる必要があります。ルート確保時の啼泣や仰臥位ですら気道閉塞の誘引となるので、安易に刺激を行わないようにする。気管開窓術を行う際には、血液培養検査を施行し、抗菌薬投与を行う。インフルエンザ菌のペニシリン耐性を考慮して、第3世代セフェム系抗菌薬で開始する。
  2. 重症度評価
    • Westleyらが提唱した治療、入院基準がある。
    • ウエストレースコア
      • 意識レベル:清明0点、不穏・不安2点、消失5点
      • チアノーゼ:なし0点、興奮時あり4点、安静時にもあり5点
      • 吸気性喘鳴:なし0点、興奮時にあり1点、安静時聴診器で2点、安静時聴診器なしで4点
      • 呼吸音:正常0点、減弱1点、ほとんど聞こえない2点
      • 陥没呼吸(通常胸骨上窩):なし0点、軽度1点、中等度2点、高度3点
      • 2点以下を軽症、3-6点を中等症、7点以上を重症と判定する。
      • 治療後もウエストレースコアが3点以上であれば入院
      • 高度狭窄があると酸素飽和度も低下するのでパルスオキシメーターによる評価も重要
  3. 治療
    • 行う治療としては、下記の治療法があります。
    • デキサメタゾン内服:0.15mg/kg、ただし重症では0.6mg/kg
      • 粉薬は苦味が強いので、シロップと一緒に内服させるとよい
    • 中等症以上ではアドレナリン吸入(添付文章上最大量は0.3mgが最大量、2-5mlの生理食塩水に溶解してネブライザーで吸入させる)
    • 特に呼吸不全となれば気管挿管となる例もある。

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