Intro
・本邦では、「もやし」の種類として、大豆もやし、緑豆もやし、ブラックマッペもやしの3種類が販売されている。
・大豆もやしは韓国料理やビビンバ、ナムルに使われる。高価。
・ブラックマッペもやしは、別名「黒豆もやし」とも言われ、水分が少なく食感を楽しむ東南アジア料理に用いられる
・今回のテーマである緑豆もやしは、国内で最も流通しているもやしであり、安価で広く食されている。
・また、もやしの食品栄養としての紹介だが、カロリーは少ないものの、葉酸や鉄分を多く含んでおり貧血予防に効果的である。
アレルゲン
・緑豆(mung bean)のコンポーネントは、WHO/IUIS Allergen Nomenclatureのデータより、Vig r 1, Vig r 2, Vig r 4, Vig r 6が報告されている。
・その中でも、Vig r 1とVig r 6がBet v 1スーパーファミリーに属する(このファミリーはPR-10ファミリー、MLP/RRPファミリー、NCSファミリーおよびCSBPファミリーの4つのファミリーで構成されている)
・Vig r 1はPR-10ファミリーに属しているため、Bet v 1やGly m 4に相関するとされている。
・また69℃で熱変性し、冷却後も変性されたままであるとの報告もある。
・過去の報告では、シラカンバ花粉症患者でもやし摂取による症状誘発の報告(10例)もあるが、Bet v 1が全例、Gly m 4が9/10例、Vig r 1が8/10例で陽性であった。
・また、緑豆もやしprick-toprick test陽性の患者でGly m 4高値の報告もある
実臨床
・ハンノキ、シラカンバのPFAS患者が緑豆もやしアレルギーを併発した場合、Vig r 1とVig r 6のコンポーネントが診断に有用。
・もしくは、prick-to-prick test陽性例ではGly m 4検査も有用
・注意点として、ハンノキ、シラカンバPFAS患者でGly m 4陽性であることを理由に緑豆もやしを摂取禁止にするべきではない(マメ類アレルギーは検査結果と臨床症状の乖離見られることあり)
まとめ
・PFAS患者が普段は軽い症状で気づかなかったが、大量にもやしを摂取した際にアレルギー症状を発症する可能性について、普段の実臨床では注意して診察を行う。


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