総論
・ブドウ糖を原料とし酵母によって発酵させることにより作られる四炭酸の糖アルコールであり、カロリーは0 kcal/gであるのにたいして砂糖の60-80%の甘みを有している。
・メロンやブドウ、ナシなどの果実や醤油・味噌・清酒などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコール。
・甘味料として使用され、ノンカロリー食品、野菜飲料、栄養ドリンク、清涼飲料水、ゼリーなどの菓子類や菓子パンなどによく添加されている。
・分子量は122と小さいため、一般的にはアレルゲンになりやすい物質とは考えにくいが、この物質の経口摂取によるアレルギーの報告は少なくない。
・清涼飲料水やゼリーなどの菓子類摂取後の食物アレルギー症状の原因としてエリスリトールを考慮する必要性がある。
・エリスリトールに対する特異的IgE抗体の検出は報告されていない。
食品例
・ミルクティー、ウイダー inゼリー、ガム、パルスイート入りカロリーゼロ飲料、こんにゃくゼリーなどなど
症状
・即時型アレルギー症状をきたす。
・蕁麻疹、血圧低下、呼吸困難、眼瞼浮腫、呼吸困難など。
診断
・皮膚プリックテスト(skin prick test: SPT)が行われているが陰性例もある。
・SPTでは陰性でも皮内テストでは陽性例もあり、疑う場合は皮内テストも考慮する。
・しかし、診断がつかないまま原因不明のアナフィラキシーとして見逃されている症例は少なからず存在している可能性がある。
対応
・エリスリトールを含有する食品の摂取回避を指導する。
・しかし、表示の省略を認められる量しか食品に使用していないケースもあり、摂取回避は困難である。


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