【小児科医blog:感染症,抗菌薬】溶連菌の評価スコアリングについて | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:感染症,抗菌薬】溶連菌の評価スコアリングについて

小児

鼻汁も咳嗽もなく、咽頭痛だけある発熱….といえば溶連菌が代表的な疾患, common diseaseの一つですね。

溶連菌は, A群β溶血連鎖球菌(GAS: group A streptococcus)は小児の咽頭炎の2-3割を占めるとも言われています。

この溶連菌について評価を行うとき、どれくらい疑わしいのか、重症なのか、などなどを客観的に評価する指標として、Centor scoreがよく使われています。

今回は、この溶連菌の評価スコアについてまとめていきます。

Mclsaac modified Centor score

所見点数
高熱(>38℃)1点
扁桃腫脹, 白苔1点
前頸部リンパ節の腫脹・圧痛1点
咳がない1点
3-14歳1点
15-44歳0点
45歳以上−1点

Centor scoreは溶連菌の評価スコアとして有名だが、感度特異度ともにイマイチ..。

年齢を考慮した、MclssacのModified Centor scoreが3歳以上において有用。

Centor scoreで2点以上はGAS迅速抗原検査を行い、陽性であれば抗菌薬加療を行います。

 0-1点:抗菌薬不要。GASの確率6%未満

 2点:GASの確率10-12%

 3点:GASの確率27-28%

 4-5点;GASの確率38-63%

迅速検査は感度75%、特異度92%と感度は決して高くない。検査も重要だが臨床的評価が重要となるので、スコアで高値の場合、疑わなければならない。迅速検査で陰性でも、咽頭培養検査をとっておけば診療の補助となるでしょう。

Fever PAIN score

・イキリスでは臨床症状のみで治療方針を考慮するスコアもある。

・Fever PAIN scoreという指標である。

Fever24時間以内の発熱1点
Purulance扁桃の膿1点
Attend rapidly under 3days発症3日以内に来院1点
Inflamed tonsils真っ赤な扁桃1点
No cough or coryza咳嗽なし、鼻汁なし1点
点数GASの確率治療方針
0-1点13-18%抗菌薬不要
2-3点34-40%3日様子をみて改善なければ抗菌薬内服開始
4-5点62-65%2日様子をみて改善なければ抗菌薬内服

咽頭炎で扁桃に白苔をつくるのは、溶連菌だけではなくEBウイルス感染症もである。

しかし、溶連菌では扁桃が燃えるような赤みがでる。

また鼻水や咳はウイルス感染症に多い症状で、溶連菌には認められない。

このような溶連菌に特徴的な臨床症状からスコアリングを行うのがFever PAIN scoreであり、抗菌薬を熱が下がらなければ内服してね!という使い方も、実臨床的には有用かもしれない。

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