カテーテル関連血流感染症(CRBSI)
・「Clinical Infectious Disease 血管内カテーテル関連感染症の診断と治療に関する実践的臨床ガイドライン(2009)」に治療方針がまとめられています。
診断基準
①末梢血培養とカテーテル先端培養から同じ微生物が検出(カテーテル抜去を要する)
②2つの血液培養検体(1つはカテーテル逆血、1つは末梢血)を同量採取し、カテーテル逆血が2時間以上早く陽性
③カテーテル逆血培養のコロニー数が末梢血培養の3倍以上。発熱性好中球減少症の患者では、CVカテーテル逆血のみ提出の場合が多いため、注意する。
カテーテルを抜去するかどうか
・抗菌薬の治療も大事ですが、まずはカテーテルを抜去する必要性はあるのか、推奨を確認します。
抜去が推奨される6病態(複雑性)
・トンネル感染(刺入部から2cm以上離れた部分に硬結あり)
・ポート膿瘍
・化膿性血栓性静脈炎
・感染性心内膜炎
・骨髄炎
・敗血症性塞栓症
抜去が推奨される微生物
・培養で出た微生物によっても、対応が異なります。
即抜去検討
①グラム染色または抗酸菌染色所見で抜去
・真菌
・抗酸菌
②グラム染色+コロニー所見で抜去
・S.aureus
・B. cereus
・P. aeruginosa
③培養結果で抜去
・S. lugdunensis
・Micrococcus属
・propionbacterium属
条件を満たせば温存検討
条件:全身状態良好、適切な抗菌薬開始48時間後の血液培養陰性
・P. aeruginosa以外のGNR、腸球菌
基本的に温存
・CNS
・S. viridans(多くは口腔粘膜からの侵入)
抗菌薬選択
・グラム陽性菌か、グラム陰性菌かで抗菌薬の選択も異なります。
GPC/GPR
VCM(バンコマイシン)
・15mg/dose 1日4回
・60分以上かけて投与。レットマン症候群など副作用でるようなら、投与時間を120分に延長、抗ヒスタミン薬など使用。
GNR
MEPM(メロぺネム)
・耐性菌の関与が高い場合は、ニューキノロン系もしくはアミノグリコシド系との併用を行う。


コメント