小児腎臓病専門施設への紹介基準
・小児の腎生検が実施可能な施設への紹介基準をまとめる。
・糸球体腎炎を疑う基準と、CAKUTを含む先天性腎臓疾患や結石・腫瘍などを疑う基準がある。
糸球体腎炎を疑う基準
- ①早朝第一尿の尿蛋白/クレアチニン比(g/gCr)
- 0.15-0.4の場合:6-12ヶ月程度
- 0.5-0.9の場合:3-6ヶ月程度
- 1.0-1.9の場合:1-3ヶ月程度
- 上記の検査値が持続する場合。上記を満たさなくても、下記②-⑥の所見がある場合は早期に紹介する。
- ②肉眼的血尿
- ③低アルブミン血症(<3.0g/dL)
- ④低補体血症(C3<73mg/dL)
- ⑤高血圧
- ⑥腎機能障害
CAKUTを含む先天性腎臓疾患や結石・腫瘍などを疑う基準
1.SFU分類3度以上の水腎症
2.どちらか一方の腎臓の長径が-2SD以下、左右差1cm以上
3. 腎実質輝度の上昇
4. 結石を疑わせる輝度の上昇と音響陰影
5. 腎臓・尿管の異常(1側腎欠損、嚢胞、腫瘍、上部尿管拡張など)
6. 中等度以上の尿充満時、膀胱壁肥厚や不整、膀胱後面の下部尿路拡張
小児腎臓病診療施設への紹介基準
・小児の腎泌尿器系の超音波検査が実施できる施設が想定されている。
・ただちに小児腎臓専門医を受診するほどではないが、CAKUTなどのスクリーニングは行っておくべきという基準になる。
- 白血球尿50 個/HPF以上が2回以上連続
- 赤血球尿50 個/HPF以上が2回以上連続
- 尿β2ミクログロブリン/尿クレアチニン比が小学生0.35 μg/mgCr以上、中学生以上では0.30 μg/mgCr以上
紹介基準を満たさない場合の対応
・軽度な血尿や蛋白尿では、いずれの紹介基準も満たさない場合がある。
・しかし、その場合も経過中に尿所見が悪化し、紹介基準を満たすようになってくることもあり、経過観察を続ける、フォローアップを続けることが重要である。
血尿単独の場合
・最初の1年は3ヶ月ごと、その後は年に1~2回の尿検査
蛋白尿単独の場合
・最初の3ヶ月は1ヶ月ごと、その後は3ヶ月ごとに尿検査
血尿・蛋白尿両方陽性の場合は、とくに糸球体腎炎進行への可能性も高いので注意が必要。


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