総論
・気道が脆弱なため、呼気時に気道内腔を保持できないために生じる閉塞性気道病変。
・通常、気管の軟骨部と膜様部の比率は4.5:1くらいだが、軟化症は膜様部の比率が多いので、軟骨が少なく気道の形を保持しにくいので脆弱である。
臨床症状
・涕泣時のチアノーゼ
・持続する喘鳴
・犬吠様咳嗽
・繰り返す呼吸器感染症
重症例
dying spell:回復困難な無呼吸、チアノーゼ発作
→啼泣などをきっかけに中枢側の気道が先に潰れてしまい、胸腔内が高い陽圧になったまま呼気ができなくなり、呼吸停止、心停止に至る重篤な発作。
診断・検査
気管支ファイバースコピー
・軟骨部/膜様部の比率の拡大(通常は4.5:1)
・呼吸運動に伴い呼気時に気管・気管支の著しい扁平化および閉塞
・向いあう気道壁のくり返す接触によるkissing ulcerや肉芽形成
CT
・造影CTでは血管との位置関係がはっきりする。3D構築することで立体関係も把握できる。
・PEEPでの加圧と非加圧での2つの条件で撮影することで診断推定が可能。
呼吸機能検査
・呼気のpeak flowの抑制
・high lung volumeによるflow-volume曲線のゆれ
・努力呼吸時における呼気の中断→dying spellを起こしうる危険なサイン
治療
・異常血管など外部からの圧迫が原因の場合、取り除くため外科的治療を行う。
・軽症例では感染予防をしながら成長を待つことで、自然に軽快する場合もある。
・外部からの圧迫がなく、気道そのものが変形している場合は、気道に対する治療が必要。
保存療法
・high PEEP療法などの呼吸管理
外科的治療
・大動脈前方固定術、内ステント術
・気管切開:長期人工換気のために行うケースと、内ステント効果を期待して行うケースがある。


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