【小児科blog: 皮膚, 新生児】新生児の皮膚所見について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科blog: 皮膚, 新生児】新生児の皮膚所見について

新生児

・新生児の皮膚の異常といえば、乳児湿疹、おむつかぶれなどが多数を占めますが、他にも皮膚所見の異常をきたす疾患があります。

・皮膚所見の異常はいくつかありますが、今回は、発赤をきたすものをピックアップして紹介します。

新生児中毒性紅斑

・生後数日以内に、30-40%の新生児は全身に散在する紅斑が出現してくる。

・鮮紅色の紅斑で、辺縁の境界はやや不明瞭。

・紅斑の中央部に白黄色の丘疹〜膨疹が認められる。

・1-2週間で自然消退してくる。

・好酸球が皮下に浸潤してくることで起こる。表皮内に浸潤してくると無菌性膿疱となる。

無菌性膿疱

・大きさはほぼ均一で0.5-1.5mmと小さい。

・表皮がしっかりとしており、触ってもつぶれない。

・逆に簡単につぶれて膿が出てくる時は、黄色ブドウ球菌などによる感染性の膿疱と考えられる。

・好酸球の浸潤度によって紅斑と無菌性膿疱が混在することもある。

新生児中毒性紅斑と無菌性の違い

・好酸球が皮下に広く浸潤するだけなら発赤のみの新生児中毒性紅斑となる。

・一部の好酸球が紅斑の中央の皮下に集まってくると、皮膚を持ち上げる形になるため辺縁がなだらかな白黄色の丘疹を生じる。表皮に集中して好酸球が浸潤すると無菌性膿疱となる。

・膿疱でなくとも、紅斑が大きい場合も白黄色の丘疹は紅斑の中央部にできる。

・無菌性膿疱では好酸球が表皮内に集中して皮下でのサイトカインの値が低くなると、膿疱周囲の発赤は欠如もしくは限局化する。

・生後間もない時期から積極的に保湿剤を使用すると、新生児中毒性紅斑が予防できるという報告もある。落屑が起きて皮膚のバリア機能が弱まった時に、皮膚からの一過性抗原刺激が誘因となるためと考えられている。

網状皮斑

・皮膚に網目状の皮疹(比較的規則的、薄い色)を認める

・一過性の血管運動神経反射の未熟性による疾患。

・病的な異常はなく、自然に軽快する。

先天性血管拡張性大理石様皮斑

・網状皮斑と鑑別を要する疾患の一つ

・しかし網状皮斑と異なり、皮膚部分には凹凸や硬結を認めるため、触ることで確かめるのも重要

・暗赤色、暗紫色、不規則な形

・患側の皮膚が薄いために色調が正常側と差を認める。

・皮静脈の拡張が目立つ。

ハレキン現象

・出生後、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、血管の拡張と収縮に左右差が生じて、道化師のように半身が赤く、反対の半身が白くなることがある。この現象をハレキン現象という。

・病的意義はなく、一過性で改善する。

発赤と出血の違い

・発赤にみえても、実は出血であることもある。

・先天性リステリア感染症によつ敗血症でDICを起こしている場合など、体全体に皮下出血や点状出血を生じることがあるので注意が必要。

・出血の場合、皮膚を指で押し広げても消えない赤みである。これが発赤との違いである。これは、発赤は血管の拡張や増生によるものであるためである。

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