総論
・肛門周囲膿瘍とは、肛門陰窩から肛門腺に生じた炎症が皮下に進展したものである。
・肛門陰窩から皮膚の間に瘻孔を形成すると、乳児痔瘻となる。
症状
・肛門の9時または3時方向にできることが多い(裂肛は6時または12時方向に多い)。
・圧迫すると痛みがある。
・乳児痔瘻がある場合、圧迫すると肛門から黄色膿が排出される。
疫学
・通常1歳までに発症し、85%で乳児痔瘻となるが、2歳までに治癒する。
治療
・漢方薬が有効。波動が触れる場合は切開排膿を行う場合もあるが、外科的処置をしてもなかなか治癒せず、再発しやすいことが知られている。
漢方薬の使い方
発赤・腫脹が強い急性期
排膿散及湯 0.2 g/kg, 分2 食前or食間 7-14日間
落ち着いてきた時
十全大補湯 0.3 g/kg, 分2 食前or食間 2ヶ月ほど
※再発したら排膿散及湯に切り替え、落ち着いたら再び十全大補湯に戻す。再発なく1ヶ月経過すれば、十全大補湯を終了する。


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