総論
・小児の外表良性腫瘍で最も頻度の高いものの一つ。
・乳幼児から全年齢でみられる。
・顔面、耳、体幹上部、腰背部に後発し、数mm大から緩徐に増大し、炎症を起こすと発赤腫脹を伴う。
原因
・表皮あるいは毛包漏斗部由来の上皮成分が真皮内に陥入した嚢腫で、その上皮成分が増殖して内部に角質塊を含んだ嚢腫を形成する。
・手掌足底など一部では、外傷による表皮成分の埋入やHPV-57, 60感染などが関与すると考えられている。
症状・所見
・ドーム状に隆起した直径1-2cm大(ときに10cm以上)の皮内ないし皮下腫瘍
・中央に黒点状開口部を有するのが特徴。切開後、圧迫すると腐臭を伴う白色粥状物質を排出。
・被覆表皮とは密着しているが、腫瘤側面や下床との連絡はなく、周囲組織に対して可動性を有する。
・やや軟かい。
・多くは有毛部に生じ、表面は正常皮膚色〜淡青色で弾性硬
・通常自覚症状はないが、二次感染を起こしたり、嚢胞壁が破れたりすると発赤や腫脹、圧痛をきたす。
鑑別疾患
・石灰化上皮腫
・せつ
治療
・炎症に対しては切開排膿を行う。
・根治術は嚢腫壁から摘出する外科的治療である
・数mm大以下であればディスポパンチ針で中央部をくり抜くと自然消滅することが多い
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