そろそろ12月の足音も近づいてきましたね….。
1年ってなんて早いんだ…。
小児科医になってから、初期研修医の頃より勉強のやる気も増し、何より興味のある分野なので勉強もそこまで苦にはならず、むしろ楽しいとまで感じています。小学校から大学までいろいろ勉強はしてきましたが、今が一番楽しく勉強できているのはないでしょうか。
今回は、4月には何も小児科についてわからない状態だった私にとって診療の道標となってくれた教科書達についてまとめてみます。
来年から小児科医になる初期研修医の先生たちの参考になれば!と思ってます。
はじめに番外編
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これは、私は初期研修医の時に小児科ローテ中からERまで長らく見ていた、「初期研修医・総合診療医のための小児科ファーストタッチ」の著者である岡本光宏先生の著書です。
ファーストタッチは名前の通り初期研修医向けの内容です。こちらも処方薬の用法用量はもちろん、症候ごとの総論や、疾患ごとの各論で分かれており、実際の診療で知りたいことが1冊でまとまっていて良書であるのですが、ホコタテに関しては、サマリーの書き方や、症候から実際にどのように検査・治療を進めていくのかのフローチャートまでまとまっており、ファーストタッチのアップデート版です。
まさに後期研修医のための「診療を突き進む」鉾と「なんでもこの1冊にまとまっている安心感の」盾です。
1. トリセツシリーズ
緑(アレルギー)、赤(感染症)、青(輸液)と揃った「トリセツ」シリーズもとてもよく見ていました。
すべてポケットサイズで、外来にもっていくにも便利です。
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私は最初にアレルギーを買ったのですが、その使いやすさに感動し、今は全部購入しました。
2. 感染症
感染症については、以下の2冊がおすすめです。『レジデントのための小児感染症診療マニュアル』は、辞書的に使用することが多いです。『フローチャートで学ぶ!小児感染症診療マスト&ベスト』は、フローチャート形式で実際に診療を進めながらどのように道標を立てるかわかる教科書です。感染症でフローチャート形式の教科書は珍しい気がします。
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3. PALS、NCPR
小児・新生児の救急処置に関するマニュアルも必須です。PALSに関しては、ABCDEによる評価を行い、動きながら診療することが勉強できます。実際にERで診察する際にはもちろん、普段の診察でもPALSを意識して診察を心がけています。そうすることで、評価のし忘れが減ったり、正しい診断につながると思います。
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4. 薬剤
小児では体重によって薬剤用量も変わってきます。わからない薬があればとりあえずこの本を開きます。電子カルテでも用量を見ることはできますが、これで調べる方が早いです。私は電子書籍でタブレットからもスマホからも見れるようにしています。
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5. 小児救命救急・ICUピックアップシリーズ
こちらもシリーズで、最新の救命救急・ICUでの治療についてまとめてあります。
最新刊では血液浄化についても記されています。
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6. 内分泌
外来では低身長や思春期早発について診察しなければいけない機会も多いですが、わたしは最初は、「はじめて学ぶ小児内分泌」で勉強しました。実際の症例に基づいた診療例も見ることができます。
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7. 腹部Xp・エコー
腹部のレントゲン・エコーについては下記書籍で勉強しました。「腹部画像教室」ではレントゲンの基本的な見方を、「浅井塾」では腹部エコーでのコツを、「小児エコーの撮影法と異常像がぜんぶわかる!」では各臓器ごとのエコーをみることができ役立ちます。
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8. 小児科当直医マニュアル
ブログを書きながら、この本を書いていないことを忘れていました。ポケットサイズの小さな本ですが、とにかくシンプル・コンパクトにまとまっています。小児科医必携です。
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9. 小児の臨床検査基準値ポケットガイド
検査での数値は、小児と成人では異なることがあります。ポケットガイドでは簡単に調べる際、普段調べない項目では小児臨床検査ガイドを使います。
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10. 各種ガイドライン
やっぱりガイドラインは大事です。私は、喘息ガイドライン、食物アレルギー診療ガイドラインをよく使います。また、アナフィラキシーガイドラインも今年更新されています。コロナワクチン接種の機会は子供でも増えているので定期的に読み返したいですね。
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11. 小児内科
病院では「メディカルオンライン」というサービスに加入しており、少し昔のものならオンライン上で小児内科をみることができ役立っています。スマホでも見れる上、最新情報も見やすく数ページでまとまっているので非常に助かっています。
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12.皮膚
皮膚科についての本は、今こちらを読んでいる途中です。まだ最初の方しか見ていませんが、とても勉強になりそうです。
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13. 神経
けいれん重積の患者がきて、AESDリスクも高いとき、どうすれば良いか悩んだときに開きます。実際は上級医の経験や知識を聞いて診療方針を決めることが多いですが、この本の内容も参考にしています。
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以上です、あとで思いだしたものがあれば、追加したいと思います!


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