Introduction
感染症に対する治療で、抗菌薬は何を使用していけばようのだろうか?と悩む時の道標、それが培養検査です。中でも血液培養検査は多種の感染症において行う検査方法だと思います。今回はその血液培養の結果をどう解釈していけばよいのかをまとめます。
血液培養の結果解釈で臨床的に重要なのは、検出された微生物が菌血症の真の原因微生物なのかどうかです。
判断基準としては、
①検出された菌種から判断する
②複数セット採取した培養の結果から判断する
という2つの方法です。

1. 菌種における汚染菌の頻度
菌名 汚染菌の頻度
Propionibacterium spp 99-100%
Bacillus spp 91.7-94.7
Corynebacterium spp 79.0-96.2
coagulase-negative staphylococci 58.0-94.0
Clostridium perfringens 50.0-76.9
viridans streptococci 23.8-49.3
Clostridium spp 20.0-33.0
Enterococcus spp 1.8-16.1
Staphylococcus aureus 1.7-25.0
group B streptococci 0-20.0
Lactobacillus spp 0-18.2
Enterobacter spp 0-15.0
Candida spp 0-11.8
Haemophilus influenzae 0-7.1
Serratia marcescens 0-7.0
Acinetobactor spp 0-6.7
group A streptococci 0-5.0
Escherichia coli 0-2.0
Pseudomonas aeruginosa 0-1.8
Bacteroides spp 0
Stenotrophomonas maltophilia 0
Klebsiella spp 0
Listeria monocytogenes 0
Streptococcus pneumoniae 0
上記の表の通り、検出された菌種によって、本物の菌血症なのか、汚染(コンタミ)かどうかの頻度は異なります。培養結果を見る際は、本当に優位な結果なのかの判断材料となります。
2. 血液培養のセット数・陽性セット数および陽性結果の臨床的意義づけ
| 血液培養セット数 | 臨床的な意義:検出株数(%) | |||
| 陽性 | 施行セット数 | 有意である | 汚染 | 意義づけできない |
| 1 | 1 | 0 | 33(97.1%) | 1(2.9%) |
| 1 | 2 | 3(2.2%) | 129(94.8%) | 4(3.0%) |
| 2 | 2 | 18(60%) | 1(3.3%) | 11(36.7%) |
| 1 | 3 | 0 | 2(100%) | 0 |
| 2 | 3 | 3(75%) | 0 | 1(25%) |
| 3 | 3 | 4(100%) | 0 | 0 |
上記の表の通り、1つのみ検出された場合とくらべ、当然ではありますが複数の血液培養キットで検出された場合、臨床歴に有意(本物の菌血症)の確率が上がります。
先ほどの菌種で汚染菌の可能性が高い菌の場合は、複数の培養で該当する場合を有意な結果としてとるべきでしょう。
しかし、小児の場合は複数回の採血は児の負担になるのも確か…。
必要な患者さんを見極め、複数セット必要だ!と判断できるような診察力を身に付けたいです..。
【参考文献】





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