【小児科blog:感染症, 耳鼻科】外耳道炎について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科blog:感染症, 耳鼻科】外耳道炎について

感染症

総論

・Swimmer’s ear, tropical earと呼ばれる。つまり、水気、温帯・多湿がリスクになる。

・外耳道炎は疼痛が伴う。外耳道周囲には三叉神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経などの脳神経感覚枝が分布しているためである。

・内側60%~3分の2は骨性外耳であり、薄い皮膚と骨膜が隣接しており、外傷に弱い。

・外耳道の常在細菌叢は耳垢と一緒である。Gram陽性菌が99%を占め、ブドウ球菌が63%と最多。次にCorynebacteriumが多い。

診断

・急性外耳道炎の症状は、耳漏、掻痒、疼痛、耳介を触れたり引っ張ったりしたときの痛みである。

・診察では耳介の発赤を認めることもある。

・鼓膜を見ようとしても、耳鏡を入れることは困難である。

・外耳道炎の原因菌は、Gram陰性桿菌53%、Gram陽性球菌45%である。P. aeruginosaが最多。

 GNR:P. aeruginosa, Proteus mirabilis, Enterobacter cloacae, Serratia marcescens

 GPC:S. epidermidis, S. aureus, Enterococcus faecalis

治療

・オフロキサシン 1回6-10滴, 1日2回点耳

  治療期間:7-10日間、重症例では14日まで延長

・ホスミシン 点耳

・耳漏のドレナージ

・治療の基本は局所抗菌薬投与と耳漏のドレナージである。耳鼻科へのコンサルトが望ましい。

・耳漏をしっかりぬぐった状態でないと局所抗菌薬が届かないので、耳漏のドレナージも有効。

・オフロキサシンの薬剤容器を2-3分もって人肌にあたためておくと良い。

・点耳した患側の耳を上にして横向きにしたまま、約10分間の耳浴を行う。

・キノロン耐性のP. aeruginosa やブドウ球菌の増加も指摘されているので注意が必要。

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