【小児科医blog:小児外科】陰嚢水腫について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:小児外科】陰嚢水腫について

小児外科

総論

・精巣の下降に伴って伸展する鞘状突起の閉鎖不全により、液体が貯留した状態の総称を陰嚢水腫(陰嚢水瘤)という。

・精巣が存在する精巣鞘膜腔内に液体が貯留したものを精巣水瘤、精索の高さまで伸展した鞘状突起内に液体が貯留し、精巣鞘膜腔とは隔絶しているものを精巣水瘤という。

・水瘤状態になった後も鞘状突起が開存して腹腔内と水瘤腔内を液体が行き来する交通性と鞘状突起が閉鎖している非交通性とがある。

・陰嚢水腫と鼠径ヘルニアは同じ発症機序による。鞘状突起が細ければ液体が流入し水瘤となり、太ければ腸管や大網などの腹腔内容が脱出しヘルニアとなる。

適応判定

・透光性試験が陽性を示す(後ろからライトを当てると内部が透き通って見える)。しかし鼠径ヘルニアでも腸内容液が同様の透光性を示すことがある。

・超音波検査:低エコー領域を示す

・鼠径ヘルニアを合併する場合は絶対的手術適応である。

 →鼡径部方向に還納・整復できない場合はヘルニアというより、陰嚢水腫や精巣水腫の可能性も高い。Ⅰ日中腫れているが患児の機嫌が良い場合、陰嚢水腫・精巣水腫の可能性が高い。ヘルニアでも1日中腫れている場合もあるが、いったん整復できるので鑑別できる。

・ヘルニアの場合、嵌頓し整復不可能であれば緊急手術。そうでない場合、乳児期後期に嵌頓しやすいので、体重増加を待って3ヶ月以降の早期に手術をする。

・VPシャント留置中や腹膜透析中の症例、疼痛や不快感の強い水瘤、交通性で大きな水瘤や緊満した水瘤、自然消失が期待できない症例も手術適応である。

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