そもそも、なぜ赤ちゃんは夜泣くの?
まず、一番大切なことをお伝えします。
夜泣きは、あなたの育て方のせいでも、愛情不足でもありません。 赤ちゃんの脳が、著しく成長している証拠です。
医学的には、夜泣きの多くは『睡眠サイクルの未熟さ』に関係していると考えられています。
理由①:睡眠のリズム(睡眠サイクル)が短い
大人の睡眠サイクルが90分程度なのに対し、赤ちゃんは40〜60分と短めです。
理由②:「レム睡眠」が多い
脳が活動している「浅い眠り(レム睡眠)」の割合が高く、ちょっとした物音や気配で覚醒しやすい状態です。
理由③:寝言泣き
実は完全に起きてはおらず、浅い眠りの中で「寝言」のように泣いているケースも多いのです。
つまり、夜泣きは『脳が一生懸命情報を整理し、睡眠のリズムを作ろうと発達中であるサイン』と言えます。
今日から試せる!夜泣き対策 3つのステップ
特効薬はありませんが、環境を整えることで改善するケースは非常に多いです。以下の3つを見直してみてください。
① 光のコントロール(体内時計のリセット)
人間の体は光で睡眠ホルモン(メラトニン)を調整します。
- 朝: 起きたらすぐにカーテンを開け、朝日を浴びさせる(15分程度でOKです)。
- 夜: 寝る1時間前からは部屋を薄暗くし、テレビやスマホの光を見せない。
- 就寝中: 常夜灯(豆電球)も消して、真っ暗にするのがベストです。不安な場合は足元灯だけにしましょう。
② 「暑すぎない?」を確認する
日本の育児では「冷えないように」と厚着させがちですが、赤ちゃんは大人より体温が高く、暑がりです。
- 室温: 冬でも20〜22℃程度が目安。
- 服装: 大人が「肌寒いかな?」と思うくらいで丁度いいことが多いです。背中に手を入れて汗ばんでいたら、着せすぎのサインです。
③ 「即座に抱っこ」を一度待ってみる
赤ちゃんが泣き出した瞬間、条件反射で抱っこや授乳をしていませんか? 前述の通り、実は「寝言」で泣いているだけの場合があります。すぐに抱き上げると、逆に完全に起こしてしまうことになりかねません。
- 泣き出したら、まずは2〜3分、見守ってみてください。
- トントンや「シーッ」という音だけで、再入眠できる力を育てていきましょう。
こんな時は受診を!(病気のサイン)
夜泣きだと思っていたら、病気が隠れていることもあります。以下の様子があれば、小児科を受診してください。
- 泣き方がいつもと違う: 激しく火がついたように泣き続け、あやしても全く泣き止まない。
- 身体症状がある: 発熱、嘔吐、便に血が混じるなど。
- 触ると嫌がる場所がある: 耳を気にする(中耳炎)、脚を曲げて激しく泣く(腸重積などの可能性)など。
- 日中の機嫌も悪い: 普段より元気がない、飲みが悪い。
限界を迎えているママ・パパへ
最後に、小児科医から一言。
泣き止まない赤ちゃんを前に、イライラして「もう嫌だ!」と思ってしまうこと、ありませんか? それは、人間として当たり前の反応です。自分を責めないでください。
もし、イライラが爆発しそうになったら….
- 赤ちゃんをベビーベッドなど安全な場所に置く。
- その場を離れて、別の部屋に行く。
- トイレに行ったり、水を飲んだりして、10分間離れる。
赤ちゃんは泣いていても死にません。でも、あなたの心が壊れてしまう方が、赤ちゃんにとってはピンチです。まずは親であるあなたが、自分の心を守ってください。
さいごに
夜泣きの時期は、トンネルの中にいるように長く感じます。でも、必ず出口はあります。 「朝までぐっすり眠れる日」は、ある日突然やってきたりするものです。
今日もお疲れ様でした。今夜、少しでも長く眠れますように。


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