【小児科医blog:神経, けいれん, 薬剤】ミダゾラム口腔用液(ブコラム)について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:神経, けいれん, 薬剤】ミダゾラム口腔用液(ブコラム)について

神経

総論

・ブコラムは、生後3ヶ月から18歳未満のお子さんの『てんかん重積状態』に投与する薬剤です。

・介護者の方などが、家庭で投与することもできます(生後3-6ヶ月のお子さんの場合は、医師のもとで投与を行います)。

投与量

3ヶ月~1歳未満:2.5mg/0.5mL

1歳~5歳未満:5mg/1mL

5歳~10歳未満:7.5mg/1.5mL

10歳~18歳未満:10mg/2mL

・お子さんの年齢別に、おくすりのラベルの色も異なります。

3ヶ月~1歳未満:黄色

1歳~5歳未満:青色

5歳~10歳未満:紫色

10歳~18歳未満:橙色

機序

・ブコラムは、脳内の神経細胞で興奮を抑制する神経伝達物質(GABA)の働きを促し、『てんかん重積状態』時の脳の過剰な興奮を抑えるおくすりです。

投与するタイミング

・ブコラムは、主治医の指示に従い、『てんかん重積状態』と判断されるときに歯茎と頬の間に投与します。

・投与するタイミングは、主治医と事前によく確認しておきましょう。

・一般的には、発作が開始して5分経過しても止まらない場合に投与することが多いと思われます。

・また、ブコラム投与も大切ですが、まずけいれん発作が起きた時は、まわりにある危険なものを遠ざける、体を締め付ける衣服は緩める、口の中にタオルなどのものを入れない、無理に押さえつけないなどなどの他の項目も気をつけることができればベストです(全てが完璧である必要はありませんが、知っておくときっと役立ちます)!

投与方法

・介護者が使う場合、けいれん発作が止まらなくても、1回分(1シリンジ分)のみの投与とする。つまり、追加で投与をしないようにお願いします。

Step1:準備

・シリンジをプラスチックの容器から取り出します。

・お子さんに嘔吐や涎がある時は、拭き取ります(薬剤が嘔吐物や涎に混じって適切に投与されないことを防ぐため)。

・先端についているシリンジキャップを取り外します。内側には白いキャップもついているはずです。もしついていなかったら、それも取り外します。

Step2:投与

・お子さんの頬をつまみ広げます。

・シリンジ先端を下の歯茎と頬の間に入れます。

・ブコラムをゆっくりと注入します。

※ブコラムは頬粘膜から吸収される薬なので、飲み込まないように。

副作用

・呼吸抑制(呼吸が遅くなる、浅くなる、止まる、唇が青くなる)

・ぐったりする、眠気が出る

・下痢

・気分不良

・嘔吐

副作用が出た際は、けいれん発作が止まっても受診を。

保管

・お子さんの手の届かない、直射日光を避けたところに室温で保存。

・ブコラムは冷蔵庫や冷凍庫に入れない

・シリンジは、プラスチックチューブに封入された状態で、ふた部分を上にして立てて保存。箱に入れるなど倒れないように注意。

・使用期限を守って使用する。

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