筋緊張の管理 | ゆるっと小児科医ブログ
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筋緊張の管理

小児
  1. アプローチの基本
    • 筋緊張に伴い、発熱や日常生活におけるケアの困難さをもたらし、患者の苦痛となる
    • 積極的に緩和、解決すべき症状と考える必要がある。
    • 筋緊張のもたらす長期的問題
      • 喉頭軟化症など、気道の軟化・狭窄
      • 摂食・嚥下障害
      • 拘束性換気障害、排痰困難
      • 胃食道逆流症、消化管通過障害、イレウス
      • 股関節脱臼、大腿骨骨折
  2. 筋緊張の強い患者の背景
    • 一般的に以下の背景の患者に多い。
      • 出生時の新生児仮死などによる低酸素性虚血性脳症
      • 溺水など蘇生後脳症
      • Leigh脳症の重症な子供や、Gaucher病などの代謝性疾患
  3. 筋緊張と呼吸 
    • 筋緊張が強いと、徐々に呼吸状態が悪化し、喉頭軟化症などの気道の軟化・狭窄をもたらすことも珍しくない。
    • 逆に、呼吸状態が悪く呼吸苦のため筋緊張が強くなる場合もある。
  4. 内服による加療
    • 呼吸状態は問題なくても筋緊張が認められる場合は内服加療を。
      • ①フェノバルビタール(フェノバール®︎)
      • 経口 2-4mg/kg/日、分2-3、最大8-10mg/kg/日
      • 眠気は出るが、分泌物は増えにくい。
      • 肝機能にも注意しつつ、50 μg/mLを目処に血中濃度を上げていく。場合によっては100 μg/mL程度まで上げていく。
      • ②バクロフェン(リオレサール®︎、ギャバロン®︎)
      • PB単体でコントロールできない場合に追加。分泌物を増やす作用あり。
      • 0.5 mg/kg/日、分2-3、最大1-1.5mg/kg/日
      • ③ブロマゼパム(レキソタン®︎)
      • バクロフェンで十分な緩和できない時に使用。
      • 0.1 mg/kg/日、分3-4
      • 反応に個人差が大きく。呼吸障害のある患者では注意。
    • ④チザニジン(テルネリン®︎)
      • ブロマゼパムでコントロール不良の場合追加。頓服薬としても使用可能。
      • 0.05-0.1 mg/kg日、分3-4 最大0.3 mg/kg日
    • ⑤ダントロレン(ダントリウム®︎)
      • 0.5 mg/kg/日、分3−4で開始。1回0.5 mg/kgずつ増量。最大3 mg/kg/日、1日2-4回
    • ⑥ジアゼパム(セルシン®︎)
      • 分泌物の増加リスクはあり。
      • これでもコントロール不良であれば、オピオイドの使用も考慮する

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