【小児科医blog:検査】血液検査で使うスピッツ(採血管)・添加物についてわかりやすく解説! | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:検査】血液検査で使うスピッツ(採血管)・添加物についてわかりやすく解説!

検査
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病院やクリニックで血液検査を受けると、さまざまな色のキャップをした試験管(スピッツ)に血液が採取されているのを見かけますよね。「あれは何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は検査の目的によって中に入っている“添加物”が違うのです。今回は、代表的な血液検査ごとに、スピッツの中身をご紹介します!

血液一般検査(血算・CBC)

スピッツの色:紫色
添加物:EDTA-2K(エチレンジアミン四酢酸二カリウム)
→ 白血球や赤血球、血小板の数などを調べる時に使います。EDTAは血液の凝固成分であるカルシウムを捕まえ、固まらなくしてくれます。成分が変化しないまま数をカウントできるので、正確な結果が得られます。

凝固検査(PT・APTTなど)

スピッツの色:黒色(一部では青色)
添加物:クエン酸ナトリウム(3.2%または3.13%)
→ 血液が固まる能力や時間を測る検査です。クエン酸ナトリウムがカルシウムをキレートして、一時的に固まらないようにします。後で検査のときにカルシウムを戻して、固まり具合をきちんと調べることができます。

※赤沈もクエン酸ナトリウムを添加している。

血糖検査

スピッツの色:灰色
添加物:フッ化ナトリウム(NaF)+抗凝固剤(主にEDTA-Na)
→ 採血後、血液の中でも糖分は細胞の働きでどんどん減ってしまいます。フッ化ナトリウムがその働きをストップし、正しい「今の」血糖値を測れます。糖尿病の診断やコントロールに欠かせません。

乳酸・ピルビン酸検査


スピッツの特徴:専用の除蛋白液入り容器
添加物:過塩素酸(除蛋白液)
→ 身体が酸欠や代謝異常になっていないかを調べる大切な検査。血液を採ったらすぐに「除蛋白液」とまぜることで、検体の成分が変化するのを防ぎます。これでトラブルを見逃しません。

末梢血 染色体検査

スピッツの色:緑色(ヘパリン管)
添加物:ヘパリンナトリウム
→ 染色体異常(ダウン症など)の有無を見る際に使われる検査です。ヘパリンは抗凝固剤で、血液の細胞を生きたまま培養するために必須。特殊検査なので専用スピッツです。

まとめ


• 紫色のEDTAスピッツ → 血液一般検査
• 青色のクエン酸スピッツ → 凝固検査
• 灰色のフッ化ナトリウムスピッツ → 血糖検査
• 専用除蛋白液入り容器 → 乳酸・ピルビン酸検査
• 緑色のヘパリンスピッツ → 染色体検査


病院で採血を受けるとき、ちょっとした違いですが、検査の精度や安全を守るため、しっかり理由があります。「このスピッツには何が入っているのかな?」と想像すれば、検査も少し身近に感じられるかもしれませんね!
※採血管の色や添加物は一部施設で異なる場合もあるので、ご注意ください

おまけ:医療用ボンベと配管の色

・小児科専門医の勉強をしていたら、医療用ボンベと配管の色の組み合わせの問題がでていました。まとめてみます。

酸素

ボンベ:黒

配管:緑

二酸化炭素

ボンベ:緑

配管:橙(オレンジ)

窒素

ボンベ:灰色

配管:灰色

亜酸化窒素

ボンベ:青+灰色

配管:青

医療用空気

ボンベ:灰色

配管:黄色 (窒素もボンベは灰色だが、配管も灰色なのが異なる)

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