【小児科医blog:アレルギー、ER】アナフィラキシーガイドライン2022改訂 | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:アレルギー、ER】アナフィラキシーガイドライン2022改訂

アレルギー

つい先日、アナフィラキシーガイドラインが改訂されましたね。

イラストも多く、見やすい内容でした。

アナフィラキシーガイドライン2022

https://anaphylaxis-guideline.jp/wp-content/uploads/2022/12/anaphylaxis_guideline2022.pdf

日本アレルギー学会公式HP

一般社団法人 日本アレルギー学会
一般社団法人日本アレルギー学会公式サイト

学会サイトからPDFもダウンロードできます。上記リンク先です。

1. 定義

ガイドラインでは以下の通りとされています。

『アナフィラキシーは重篤な全身性の過敏反応であり、通常は急速に発現し、死に至ることもある。重症のアナフィラキシーは、致死的になり得る気道・呼吸・循環器症状により特徴づけられるが、典型的な皮膚症状や循環性ショックを伴わない場合もある。』

※皮膚粘膜症状は80-90%、気道症状は70%、消化器症状は45%、心血管系症状は40%、中枢神経系症状は最大15%に発現する。

2. 診断基準

以下、ガイドライン2022から参照した新しい診断基準です。以前は3つだった基準が2つとなり、よりシンプルになっています。イラストも個人的には見やすくなっていてわかりやすいです!

3. 機序

機序の項目に関しても、分類ごとにまとめており見やすくなっています。

※頻度的には、薬剤やハチ刺傷が原因として多く、次点で食物アレルギー。

4. 薬物治療

第一選択薬であるアドレナリンの使用量について、成人では最大量が0.5 mgとなりました。

アドレナリンに反応しない場合→グルカゴン

・β遮断薬投与中の患者には、アドレナリンが無効でグルカゴンが有効な場合もあります。

・グルカゴンは短時間作用性

グルカゴン

小児用量:20-30μg/kg、最大1mg 5分以上かけて静脈内投与

・必要に応じて5-10分毎に1mgずつの投与を反復、もしくは5-15μg/分で持続点滴静注

・気道安全性の確保を行い、悪心、嘔吐、高血糖といった副反応に注意する

5. 最後に

アナフィラキシーの治療後は、また起こさないための長期管理が必要となります。私はアレルギー分野に関して興味があるので、このガイドラインもしっかりとみて勉強させていただこうと思っています。

小児アレルギー疾患については、私は下記の本を読んで最初に勉強しました!

簡潔に項目がまとめられていて重宝しました。

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+α:アドレナリン筋注の禁忌

本ガイドラインでの追加項目ではないですが、アドレナリン筋注の禁忌についても紹介します。

アドレナリン筋注(エピネフリン筋注)の禁忌(原則禁忌・慎重投与が望ましいもの)は以下の通りです。

• 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある患者
• 交感神経作動薬に対し過敏な反応を示す患者(アドレナリン受容体の高感受性)
• 動脈硬化症の患者(血管収縮作用で閉塞性血管障害の促進や冠動脈・脳血管攣縮の恐れ)
• 甲状腺機能亢進症の患者(頻脈や心房細動などを悪化させる恐れ)
• 糖尿病の患者(高血糖を招く恐れ)
• 心室性頻拍等の重症不整脈のある患者(不整脈悪化の恐れ)
• 精神神経症の患者(情緒不安、錯乱など中枢神経系の副作用が悪化する恐れ)
• α遮断作用を有する抗精神病薬やα遮断薬、カテコールアミン製剤、アドレナリン作動薬の投与中の患者(ただしアナフィラキシーなどの救命緊急時は投与可)

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