【小児科blog:感染症, 神経】無菌性髄膜炎, ウイルス性髄膜炎について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科blog:感染症, 神経】無菌性髄膜炎, ウイルス性髄膜炎について

感染症

疫学

・年齢別の報告数では0歳が最も多く、14歳以下の小児が全体の50-70%を占める。

・原因としてはエンテロウイルスが最多で、起因ウイルスが同定されたものの内、55-90%を占める。

・他にパレコウイルスの流行も多く、エンテロと合わせると夏を中心に発生が報告されている。

症状

・新生児期は早期乳児では急な発熱、易刺激性、哺乳不良、活気不良を呈する。

・生後3ヶ月以降の乳児や小児では急な発熱が最も一般的な症状。易刺激性や活気不良、食欲不振、嘔吐、下痢などの非特異的な症状をみることもある。

・より年長の小児では、倦怠感、腹痛、咽頭痛、筋肉痛を訴えることもある。頭痛は非常に一般的な症状で、羞明も見られることがある。痙攣は5%未満である。

・エンテロウイルスの髄膜炎では、発疹や、重症例では肝炎、心筋炎、肺炎などを呈することもある。

・ムンプスウイルスによる髄膜炎では、耳下腺炎の出現した週に怒ることが多いが、最大で3週間遅れて出現することもある。また約50%の症例で、明らかな耳下腺炎を伴わない。

診断のための検査

・髄液検査で診断を行う。

・髄液細胞数増多は、典型的には単核球優位で100-1000/μLであることが多い。しかしエンエロウイルスやムンプスウイルスでは2000を超えることがある。特にエンテロウイルスでは発症早期(<48 時間)では多核球優位の細胞増多を示すこともある。

・髄液中の蛋白は軽度から中等度(正常〜<100 mg/dL)上昇していることが多いが、糖の低下はみられないことが多い(正常:45-80)。

・ウイルスの同定にはPCRが有用。

治療

・細菌性髄膜炎が否定できない場合は入院の上、細菌性髄膜炎としての治療を開始する。

・全身状態が良好で髄液所見から細菌性髄膜炎でないと判断された場合には、一般的に入院は不要。

・単純ヘルペスウイルスによる髄膜炎に対するACVを除き、特異的な治療はない。支持療法が中心となり、解熱薬や輸液による水分・電解質の管理が中心。

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