【小児科医Blog:整形外科,形成外科】多指症について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医Blog:整形外科,形成外科】多指症について

整形

総論

・多指症は、手や足に通常より多い指が存在する先天性の形態異常です。

・発生頻度は1,000〜2,000出生に1例程度で、男児にやや多く見られます。¹⁾

1. https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000125.html

発生機序

・多指症は胎生14〜16週頃に発生します。通常、手掌原基に裂け目が生じて指が形成されますが、余剰な裂け目が生じることで多指症が発生します。

・この現象の正確な原因は現在のところ不明ですが、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。²⁾

2. https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/24302-polydactyly-extra-digits

分類

多指症は主に以下の3つに分類されます³⁾

  1. 前軸性多指症 (拇指側)
  2. 中軸性多指症 (中央)
  3. 後軸性多指症 (小指側)

3. https://www.frontiersin.org/journals/genetics/articles/10.3389/fgene.2018.00447/full

これらの中で、拇指多指症と小指側の多指症が全体の約90%を占めています。¹⁾

1. https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000125.html

・さらに、Wassel分類やStiles-Zwilling分類など、詳細な分類システムも存在し、治療方針の決定に重要な役割を果たします。

症状と診断

・多指症の症状は余剰指の状態によって異なります。

・軽度の場合は機能障害がほとんどないこともありますが、重度の場合は屈曲・伸展の機能障害を伴うことがあります。¹⁾

・診断は通常、出生直後の身体検査で行われます。また、最近では胎児期の超音波検査で発見されることもあります。²⁾

2. https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/24302-polydactyly-extra-digits

治療

・治療は主に外科的手術によって行われます。

・手術の時期は通常1歳前後ですが、個々の症例に応じて決定されます。手術方法は症状の程度によって異なります。⁴⁾

  • 軽度の場合: 余剰指の単純切除
  • 重度の場合: 指の再建術や関節形成術が必要となることもあります。

4. https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/teashi/tashi.html

最新の研究知見

・最近の研究では、完全に機能する余剰指を持つ患者の場合、その指を制御する筋肉が重複していることが発見されました。

・これにより、通常2本の手で行う作業を1本の手で行えるような増強された運動制御が可能になる場合があります。

最後に

・多指症は、単なる形態異常ではなく、発生学、遺伝学、再生医療、神経科学など、多岐にわたる分野の研究対象となっています。

・適切な治療と長期的なフォローアップにより、患者のQOL向上が期待できます。今後の研究進展により、さらに効果的な治療法や予防法の開発が期待されます。

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