【小児科医🍎Blog】ハロウィンとイースターは要注意!?お菓子イベントに潜む「食物アレルギー」の落とし穴 | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医🍎Blog】ハロウィンとイースターは要注意!?お菓子イベントに潜む「食物アレルギー」の落とし穴

アレルギー

こんにちは!小児科医りんごです🍎

すっかり秋らしくなり、もうすぐハロウィンですね。

可愛い仮装をしてお菓子をもらう子どもたちの姿はとても微笑ましいですが、実はこの時期、小児科医としては少し気を引き締めるタイミングでもあります。

今回は、カナダで発表された小児科学の論文をもとに、ハロウィンやイースターなどのイベント時に急増する「ピーナッツ・ナッツ類によるアナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)」のリスクと、その対策について詳しく解説します!

参考論文)Impact of flooding events on waterborne and vector-borne infections: a systematic review:September 2020 Canadian Medical Association Journal 192(38):E1084-E1092

ResearchGate – Temporarily Unavailable

📊 論文の概要:ハロウィンはアレルギーのリスクが跳ね上がる!?

カナダの研究チームが、2011年から2020年にかけて救急外来を受診した1390人の小児アナフィラキシー症例(原因不明のナッツ、ピーナッツ、木の実類が原因のもの)を分析しました。

すると、非常に興味深く、かつ注意すべきデータが見えてきたのです。

🎃ハロウィン時期

ピーナッツによるアナフィラキシーが、それ以外の時期と比べて1.86倍(85%増)に増加しました。また、詳細不明のナッツ類によるものも1.66倍(約70%増)となりました。

🐣イースター時期

ピーナッツで1.57倍(60%増)、原因不明のナッツ類で1.71倍(71%増)に増加しました。

一方で、同じような冬のイベントでもクリスマスや、その他の一部祝日では、このようなアナフィラキシーリスクの増加は見られませんでした。

🎃 なぜクリスマスは安全で、ハロウィンは危険なの?

同じようにお菓子やごちそうを食べるイベントなのに、なぜハロウィンやイースターだけリスクが上がるのでしょうか?論文では、以下の理由が推測されています。

1. お菓子を配る人がアレルギーを把握していない

クリスマスは家族や親しい友人と過ごすなど、より親密な集まりであることが多いため、周囲の大人が子どものアレルギー事情に警戒し、配慮がしっかりされています。

しかしハロウィンやイースターは、近所の人など「その子のアレルギーについて知らない人」からキャンディやお菓子をもらう機会が多いため、事故が起きやすくなります。

2. 「個包装のミニお菓子」の罠

ハロウィンでよく配られるような一口サイズのスナックやキャンディは、バラ売りされる際に主要なアレルゲンの表示義務が免除されていることがあり、親がチェックしたくても成分が確認しきれない要因として指摘されています。

⚠️ 小学生以上(6歳以上)こそ要注意!

「小さい子の方が誤食しやすいのでは?」と思いがちですが、データは逆の事実を示しています。 この研究では、6歳未満の子どもよりも、6歳以上の子どもの方が、ハロウィンやイースターでのアナフィラキシーリスクが高かったのです。

理由はシンプルで、「親の監視の目が減るから」だと考えられています。年齢が上がると、子どもたちだけでお菓子をもらいに行ったり、親に見せる前にその場で開けて食べてしまったりすることが増えるため、結果としてリスクが跳ね上がってしまうのです。

🥜 「初めて食べるナッツ」で発症するケースも

もう一つ知っておいていただきたいのが、「これまでにアレルギーがあると診断されていなかった子」が発症するケースです。

研究によると、木の実類(ピーナッツ以外のクルミやアーモンドなどのツリーナッツ)によるアナフィラキシーを起こした子の大部分は、以前は木の実アレルギーがあるとは知られていませんでした。

イベント時のテンションで「初めて食べるお菓子」を口にして発症してしまう……というリスクが潜んでいます。

楽しいイベントを守るための3箇条

このような悲しい事故を防ぎ、笑顔でハロウィンを終えるために、ご家庭で以下のルールを徹底してみてください。

①「大人が見るまで食べない」を徹底する

もらったお菓子は、その場で開けずに必ず家に持ち帰るか、親のところに持ってくることを子どもと約束しましょう。

②成分表示を必ずチェックする

食べる前に、大人が成分をしっかり確認してください。表示がないもの、輸入菓子の小分けなど成分が確実に分からないものは、残念ですが避けるのが無難です。

③代替お菓子を用意しておく

せっかくもらったお菓子が食べられないと子どもは悲しみます。「これは食べられないから、こっちの特別なお菓子と交換しようね」と、安全なお菓子をご家庭で事前に準備しておくのがおすすめ。

    いかがでしたか?「知っている」だけで防げる事故がたくさんあります。

    食物アレルギーのあるお子さんも、そうでないお子さんも、みんなで安全にイベントを楽しめるよう、ぜひこの知識を周りの方にもシェアしていただけると嬉しいです!

    それでは、また次回のブログでお会いしましょう🍎

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