【小児科医blog:救急】小児の輸液加療について〜どんな輸液を・どのくらい使用すべき?〜 | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:救急】小児の輸液加療について〜どんな輸液を・どのくらい使用すべき?〜

救急
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おはようございます。

今日は小児の輸液についてまとめていきます。

内容については、主に『小児輸液のトリセツ』を参考にさせていただいています。

輸液について、わかりやすくまとめられており、書籍サイズもコンパクトなので一読ください!

輸液中の電解質

・まずは、輸液中の電解質について。まずは大雑把にですが、輸液には生理食塩水というナトリウム(Na)が入っているものと、5%ブドウ糖液というカロリーの含まれているものがあることを理解しておく必要があります。

・Naは脱水時に血管内水分を保つために重要であり、栄養も経口摂取不良時の身体機能の維持には必要不可欠になります。

・どちらも必要な要素なので、下記の表のように生食と5%ブドウ糖液を組み合わせた、1号液や3号液が存在します。

・この『1』号の数字ですが、生食を1とした場合の5%ブドウ糖液の割合を示しています。そのため1号液よりも3号液の方が、5%ブドウ糖液の割合が多いことになります。それぞれ使用する場面は異なります。

・それぞれの輸液の特徴について、簡単に説明します。

生理食塩水

・生理食塩水は、細胞外液に分類されます。血液とNaが同じくらい入っているため、脱水や熱傷で血管内水分量が減少しているときに有効です。

・患者さんが最も脱水が進んでいる状態は病院に来た時が多く、最初に使われることが多いです。SIADHについては、後ほど維持輸液の時に説明します。

・また、血液の電解質組成に近いので、Kはあまり入っていません。そのため低K血症には注意が必要です。

1号液

・1号液に関してですが、ソリタT1輸液などが一例です。Kは含まれておらず、腎機能がまだ未熟な新生児にも使いやすい輸液となっています。

3号液

・3号液ですが、ソリタT3・ユエキンなどの名前で使用されています。長期輸液が必要な方に使うことが多いですが、そのままだとNa濃度が低いので、NaClを追加して使用することが多いです。

これらの輸液ですが、細胞外液=等張液、1号・3号液=低張液と呼ばれています。

是正輸液と維持輸液

・まず、輸液には大まかに2種類の治療法があります。是正輸液と維持輸液です。

・それぞれの特徴は以下の通りです。是正輸液は初期輸液と同様の意味で使われることもありますが、あくまで不足している状態を満たすのが是正輸液なので、必ずしも最初の輸液のみを表す言葉ではなく経過途中で必要となる場面もあります。

・もちろん、そのようなことにならないように不足を予想した維持輸液を行えば問題ないです。

是正輸液

・是正輸液についてです。基本的に、輸液の選択としては等張液が必要です。

・投与量は10mL/kgを基本としますが重症脱水の場合は20mL/kgで行います。

・また小児では低血糖に成人よりもなりやすいため、1日以上経口摂取できていなかったり、何回も嘔吐を繰り返している例では糖の入っている輸液、もしくは生理食塩水にブドウ糖液を加えるなどが必要となるでしょう。

維持輸液

まとめ

・以上で終わりになりますが、最後に輸液製剤ごとのシーンに応じた使い分けをまとめます。

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・電解質異常については、下記のまとめブログの記事をご覧下さい!

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