日本小児科学会雑誌 Injury Alertより参照です。
女性はもちろん、最近は男性も使う人が増えているヘアアイロンですが、子供が熱したアイロンに触れてしまうことによる熱傷が増えています。今回は実際の症例をチェックしておきましょう!
※「(→)」の記載は個人の感想です。
事例
年齢:0歳 10か月 性別:男児 体重:9kg 身長:不明
(→まだ小さい子ですが….気をつけておかないと事故のもと)
原因対象物
スチームヘアアイロン:ストレートとカールの2way
(→最近は使用する人も多いですよね。男性でも使用する人もいるくらいです。)
臨床診断名
両側手掌・手指熱傷(I度+II度 計1%未満)
(→手のひらと、指のやけど。アイロンをつかんだ際のやけどです)
周囲の状況
母は台所で洗い物をしていた.
(→ヘアアイロンの加熱中・使用直後は自分の目の届く範囲に!)
病歴と経過
本児がヘアアイロンを手に取って遊んでいたのを母は認識していた.泣き声を聞いて母が駆け付けたところ,本児の右手に水疱ができていることに気づいた.冷却を行った上で,受傷から約2時間後に救急外来を受診した.
(→すぐに冷却できたのは良い所ですね!すぐに病院に受診しましょう)
治療経過と予後
来院時,本児の全身状態は良好であった.左手の母指末節部,母指球部,手掌,右手の母指末節部にそれぞれ水疱を認めた.その他,右手掌にも軽度発赤を認めた.水疱の破膜は行わず,軟膏塗布・被覆材貼付での湿潤療法を行った.X+1日,予定再診で創部の状態が良好であることを確認した.自宅での創部管理方法を説明し,近医へ紹介転医した.
予防方法
アイロンの使用中(もちろん髪を巻く時だけでなく加熱中も)は子供を近づけない。
使用しないときはコンセントからから外す。
使用後も耐熱ケースにしっかりと収納する。
電源ボタンやアイロンの開閉操作に関わる部分にチャイルド レジスタンス機能をつける(電源を入れるのに強い力が必要など)
アイロンの加熱部位以外は熱伝導性の低い材質にする
製品の加熱および冷却にかかる時間を性格に評価し、これを取り扱い上の注意として具体的かつ明確に示しておく。
他の電化製品による熱傷事例
・人感センサー付きセラミックファンヒーターによる熱傷(Injury Alert No. 62)
・動物実験によると、60℃で5秒程度、70℃以上では1秒もあれば全層性熱傷を引き起こす。また、43℃以下であれば8時間以上近く接触しても熱傷を起こさないことが知られている。
(→最近は寒い日が続いていますね。ヒーターを使う機会も多いですが、43℃以上で使用する時は注意です。同様に、採血で末梢が冷えているときも、ホットパックで温めますが、火傷には十分注意したいですね。)


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