【小児科医blog:アレルギー, ER】ハチ毒アレルギーについて | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:アレルギー, ER】ハチ毒アレルギーについて

アレルギー

総論

・ハチ毒アレルゲンに暴露されることで感作が成立し、数週間程度で一部の人にアレルゲンに対する特異的IgE抗体が賛成される。

・同アレルゲンに暴露され、抗原抗体反応が惹起されると、マスト細胞からヒスタミン、血小板活性化因子(PAF: platelet-activating factor)などのメディエーターが放出され、局所や全身にアレルギー反応を生じる。

症状

・多くは接触の30分以内に局所皮膚症状(紅斑・膨疹)、鼻炎(鼻汁・鼻閉)、結膜炎(目の痒み、違和感)、喘息症状(喘鳴、呼吸苦、咳嗽)を発症する。

・また一部では全身アナフィラキシー反応(全身皮膚症状、血管性浮腫、消化器症状、呼吸器症状、循環器症状)が認められる。

・ハチ刺傷では約10-20%が全身アナフィラキシー反応をきたし、数%が意識障害がアナフィラキシーショックとなる。ハチ毒アレルギーは刺傷後5分以内に症状が出現することが多い。

・ハチ毒アレルギー患者が1-2年以内に再刺傷を経験した場合、約50-60%の患者は前症状より重症化する。

小児における特徴

・小児におけるハチ刺傷例の多くは、全身皮膚症状のみの軽症が多い。

・また、初回刺傷において軽症の場合、再刺傷においても90%ほどの患者では全身症状を認めない。

・一方、初回刺傷で中等症〜重症となった小児の30%ほどは、再刺傷においても同等の重症度を呈するという報告がある。

対応

・ハチ毒に対するアナフィラキシー既往のある場合、もしくは危険性の高い人に対してはエピペン®️が使用される。2011年よりエピペン®️が保険適応となっている。

・昆虫によるアナフィラキシーショックの死亡率は、アドレナリン投与までの時間が長いほど高くなる。そのため、ただちに自己注射を行えるように日頃から指導をきちんと行うことが重要である。

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