【小児科blog:泌尿器】小児の精巣上体炎について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科blog:泌尿器】小児の精巣上体炎について

泌尿器

Intro

・精巣上体に生じた炎症による痛みと腫脹をきたす急性疾患

・膀胱、尿道、前立腺の感染が精巣上体に達し発症する。

・精巣捻転との鑑別が重要(精巣捻転については過去記事参照↓)

疫学

・小児における罹患率は、2-14歳の男性1000人あたり約1.2人

・5歳未満と思春期早期の二峰性の好発時期がある

・思春期では、性感染に伴う尿道炎が最も多い原因

病因・病態

・乳児における急性精巣上体炎の原因は、E. coliやEnterococcus faecalisによる細菌性尿路感染が大半を閉める

・膿尿もしくは尿培養妖精率は0-4%と非常に低く、膿尿や細菌尿を伴わない特発性急性精巣上体炎は、全身のウイルス感染症が先行し、付随する精巣上体の炎症性変化と考えられている。

症候

・精巣捻転や付属小体捻転症と比較して緩徐な経過をたどる。

・陰嚢内容の疼痛、腫脹、圧痛ならびに同部位発赤が主な症状

・疼痛は精巣上体に疼痛や腫脹が原曲する場合が多いが、炎症が高度になり清掃に波及した場合、疼痛や腫脹が患側の陰嚢全体に広がる。その場合精巣捻転との鑑別は困難。

・精巣挙筋反射(cremasteric reflex)は陽性、悪心嘔吐は認めない(精巣捻転との違い)

・乳児期では発熱を伴うことが多い。

鑑別

・IgA血管炎

・川崎病

・アミオダロンなどの薬剤性

・精巣捻転

検査

・泌尿生殖器の既往がない場合、尿検査は正常であることが多い.

・尿培養が陰性の場合、抗菌薬は必要としないケースが多い

・基礎疾患として異所性尿管、尿道狭窄、後部尿道弁、膀胱尿管逆流などの腎尿路の器質的異常や直腸肛門奇形における直腸尿道瘻の存在、神経因性膀胱が挙げられる。

・細菌性の場合、血液検査で炎症反応上昇を認める

超音波検査

・非侵襲的であり検査の第一選択となる。

・精巣上体は腫大し、低〜高エコーと内部不均一を示す(正常の精巣上体は精巣よりも低エコー)

・カラードプラーでは腫大した精巣上体の血流が亢進する。

急性陰嚢症のエコーは下記blog記事↓

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