【小児科医blog:感染症】小児の胃腸炎:ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスの鑑別ポイントとは? | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:感染症】小児の胃腸炎:ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスの鑑別ポイントとは?

感染症
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冬は感染症の季節。もちろん胃腸炎も増えてきます。

今日も小児科外来の待合室は、嘔吐・下痢で具合の悪い子供たちで溢れかえっています。

今回は、乳幼児の胃腸炎を引き起こす3大ウイルス(ノロ・ロタ・アデノ)の主な違いをまとめました。保育園・幼稚園でも、よく感染症情報で名前を聞いたことがある方も多いでしょう。でも、症状や経過で違いがあることはご存知でしょうか??

これらは症状が似ているため、「便の色」「流行の時期」「症状が続く期間」などが鑑別のポイントになります。

鑑別ポイント一覧表

・以下に、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスの鑑別ポイントを比較し、表にしてまとめます。

・もしあなたのお子さんの通っている園で「〇〇ウイルスが流行中です…」という場合は、下記の表と照らし合わせて見て下さい。もし重なる条件が多いなら…、感染している可能性は高いといえるでしょう。

項目ノロウイルスロタウイルスアデノウイルス (腸管アデノ)
便の特徴黄色〜茶色(水様便)白〜クリーム色(米のとぎ汁様)黄色〜緑色(水様・粘液便)
便の臭い特有の腐敗臭酸っぱい臭い比較的弱い
発症の多さ全年齢乳幼児に多い乳幼児に多い
流行時期冬(11月〜1月)冬〜春(2月〜5月)通年(夏にも見られる)
潜伏期間短い(12〜48時間)中程度(2〜4日)長い(3〜10日)
嘔吐・発熱嘔吐が強く、熱は低め嘔吐・高熱が出やすい嘔吐は軽め、微熱程度
持続期間短い(1〜3日)中程度(1週間前後)長い(1〜2週間)

各ウイルスの特徴的なサイン

ロタウイルス:白い便と酸っぱい臭い

今回のご相談にある「白い便」はロタウイルスの典型例です。ワクチン接種が進んでいるため重症化は減っていますが、脱水症状が最も強く出やすく、高熱を伴うことが多いのが特徴です。

ノロウイルス:激しい嘔吐と家族内感染

とにかく「吐き気」が強く、突然何度も吐き始めるのが特徴です。潜伏期間が短いため、家族が次々と倒れるような場合はノロの可能性が高くなります。下痢はロタほど白くはなりません。

腸管アデノウイルス:ダラダラと長引く下痢

他の2つに比べて症状は比較的マイルドですが、とにかく下痢が長い(10日以上続くことも)のが特徴です。また、胃腸症状だけでなく、風邪症状(咳、鼻水)や目ヤニを伴うことがあります。


注意点と次のステップ

正確な診断には、病院での「迅速抗体検査(便を用いた検査)」が必要です。

  • 検査のタイミング: 発症してすぐだとウイルス量が足りず、陰性と出ることがあります。
  • 治療法: どのウイルスであっても「特効薬」はなく、基本は「こまめな水分補給(経口補水液など)」による対症療法となります。

もし現在、「おしっこの回数が極端に減っている」「水分を飲んでもすぐ吐いてしまう」といった様子があれば、夜間であっても受診を検討してください。受診目安は地域の医療体制によって異なりますので、受診前に病院・診療所に確認をよろしくお願いいたします。

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