【小児科医🍎Blog】ウンチの「硬さ」は7段階!小児科医が受診の目安にする『ブリストルスケール』を使った、正しい便秘チェック法 | ゆるっと小児科医ブログ
PR

【小児科医🍎Blog】ウンチの「硬さ」は7段階!小児科医が受診の目安にする『ブリストルスケール』を使った、正しい便秘チェック法

消化器
Screenshot

こんにちは!小児科医りんご🍎です。

日々の子育てに役立つ情報を発信しているブログへようこそ。

毎日のおむつ替えやトイレトレーニング、本当にお疲れ様です。外来診療をしていると、「うちの子、ウンチが何日も出ていなくて…」「硬くて痛がるんです」というご相談を非常によく受けます。子どものウンチの悩みは、親御さんにとって大きなストレスですよね。

実は、便秘かどうかを判断する時、小児科医は「日数」だけでなく「ウンチの硬さ」を非常に重要視しています。

今回は、私たち医師も診療の目安として使っている世界共通の基準『ブリストルスケール』を使った、おうちでできる正しい便秘チェック法を詳しく、そして分かりやすく解説します!


ウンチの硬さを測る「ブリストルスケール」とは?

ブリストルスケール(Bristol Stool Form Scale)は、1997年にイギリスのブリストル大学で開発された、便の形状と硬さを7段階で分類した世界的な指標です。

ウンチの見た目をイラストや言葉で当てはめるだけで、腸内の状態や便秘・下痢の度合いを客観的にチェックできる優れものです。本邦では母子手帳にも記載されています。

言葉で「少し硬いです」と伝えるよりも、「母子手帳に書いてある表のタイプ2です」と伝えていただけると、小児科医にはパッと状態が伝わります。

ブリストルスケール7つの分類

お子さんの今日のウンチは、どのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。

タイプウンチの見た目・状態医師からの評価
タイプ1コロコロとしたウサギのフンのような、硬くて丸い便重度の便秘。出す時に痛みを伴うことが多いです。
タイプ2ソーセージ状だが、ゴツゴツして硬い便軽度の便秘。腸内に長く留まっていた証拠です。
タイプ3ソーセージ状で、表面にひび割れがある便正常(やや硬め)。健康的なウンチの範囲内です。
タイプ4表面がなめらかで柔らかい、バナナやヘビのような便理想的なウンチ! スルッと気持ちよく出せます。
タイプ5境界がはっきりした、柔らかい半固形の便正常(やや柔らかめ)。食事内容によってよく見られます。
タイプ6境界がぼやけた、フワフワした泥状の便軽度〜中等度の下痢。お腹を壊している可能性があります。
タイプ7固形物がなく、水のような便重度の下痢。脱水症状に注意が必要です。

小児科医が教える、正しい「便秘」のチェック法

「毎日出ていれば便秘じゃないよね?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。ブリストルスケールを使った正しいチェックポイントは以下の2つです。

1. 「タイプ1」「タイプ2」が続いたら便秘のサイン

毎日少しずつウンチが出ていても、それが「タイプ1(コロコロ)」や「タイプ2(ゴツゴツ)」であれば、それは便秘です。硬い便は出す時に痛みを伴うため、子どもがウンチを我慢するようになり、さらに便秘が悪化するという「悪循環」に陥りやすくなります。

2. 回数よりも「スッキリ出せているか」

2〜3日に1回のペースでも、出す時に痛がらず、出たウンチが「タイプ3」や「タイプ4」であれば、その子のペースなので心配いらないことがほとんどです。


こんな時は迷わず小児科へ!受診の目安

おうちでの様子を見ていて、以下のようなサインがあれば、早めに小児科を受診してください。

痛がって泣く・我慢する

出す時に痛がって泣いたり、足をクロスさせてウンチを我慢するポーズ(保持行動)をとったりする。

血が混じる

硬いウンチで肛門が切れ、ウンチの表面やトイレットペーパーに赤い血がつく。

食欲がない・吐く

お腹が張って苦しそうにしており、ご飯を食べない、または嘔吐してしまう。

タイプ1・2が慢性化している

食事や水分を気をつけても、硬いウンチばかりが続く。

「たかが便秘」と侮らず、お薬(便を柔らかくするお薬など、今は安全で良い薬がたくさんあります)を使って、「痛くなくスルッと出る(タイプ4)経験」をさせてあげることが、子どもの便秘治療の第一歩です。

便秘症の治療薬については、過去のブログ記事をご覧下さい👇️


毎日の生活でできる!良いウンチ(タイプ4)を育てるコツ

健康的なバナナ便(タイプ4)を目指すために、今日からできるホームケアです。

こまめな水分補給

特に朝起きたらコップ1杯の水を飲んで、腸をスッキリ目覚めさせましょう。

食物繊維を味方に

水溶性食物繊維(ワカメ、リンゴ、バナナ、オクラなど)は便を柔らかくしてくれます。

適度な運動

外遊びなどで体を動かすと、腸の働き(ぜん動運動)が活発になります。

トイレタイムの習慣化

朝食後など、決まった時間にトイレやオマルに座る習慣をつけましょう。焦らずリラックスさせることが大切です。

他にも、お腹マッサージや浣腸については、過去の記事をご覧下さい👇️

最後に

お子さんのウンチは、健康状態を教えてくれる大切なお便りです。ブリストルスケールをスマホにメモしたり、トイレに貼ったりして、毎日のウンチチェックに役立ててくださいね!


コメント

タイトルとURLをコピーしました
google.com, pub-9029171507170633, DIRECT, f08c47fec0942fa0