腸回転異常症について | ゆるっと小児科医ブログ
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腸回転異常症について

新生児

分類

無回転型

・最初の90°回転のみが起こったもの。もっとも頻度は多く、無症状で経過することが多い。

不完全回転型

・回転が180°で止まったものである。盲腸結腸ループが途中で回転を中止し、止まった場所で後腹膜で固定されLadd靭帯を形成する。

・Ladd靭帯により十二指腸を圧迫し、閉塞を生じる。

・中腸が上腸間膜を軸に回転しやすくなり、中腸軸捻転が起こりやすい型である。

逆回転型

・頻度は少ないが、完全回転型と同様に中腸軸捻転を来しやすい。

臨床症状

胆汁性嘔吐

・Ladd靭帯の圧迫により十二指腸が閉塞し、黄緑色の嘔吐がみられる。

上腹部膨満

・上部消化管の閉塞のため、胃内ガスが貯留し上腹部膨満がみられる。

・中腸軸捻転によつ絞扼性イレウスが進行すると、腹部全体の膨満がみられる。

吐血、下血

・腸管が虚血し壊死が進行すると血便がみられる。

・さらに腹膜炎に進行で脱水やショックに至ることもある。

・これらの所見がみられた場合は、緊急手術が必要となり速やかな対応が必要となる。

検査

腹部単純X線

・十二指腸以遠の腸管ガスが観察されなくなる。

・Ladd靭帯の圧迫による十二指腸の狭窄では、胃泡と十二指腸が拡張したdouble bubble signがみられる。

腹部エコー検査

・上腸間膜動脈(SMA)に対する上腸間膜静脈(SMV)の位置が、正常とは逆にSMVがSMAの左側に描出される。

・中腸軸捻転を8章していると、SMAを軸に捻転している腸管、腸間膜、血管が時計方向の渦巻き状に描出される。

上部消化管造影

・十二指腸が完全に閉塞している場合、造影剤の通過障害が起こり通過に時間がかかる。

・中腸軸捻転を呈している場合、十二指腸と空調が螺旋状に造影される(=Corkscrew sign)

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