【小児科医blog:小児薬剤】小児の鎮痛・鎮静薬①(鎮静前2-4-6-ルール) | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:小児薬剤】小児の鎮痛・鎮静薬①(鎮静前2-4-6-ルール)

小児

検査前の経口摂取制限時間(2-4-6ルール)

・検査前の経口摂取制限は、「2-4-6ルール」として下記のように時間が定められている

 清涼水・・・検査2時間前まで

 母乳・・・検査4時間前まで

 乳あるいは固形物・・・検査6時間前まで

・酸素化のモニターとしてSpO2モニター、換気のモニターとしてカプノメーターを使用する。

・血圧降下作用のある薬剤を使用する場合。自動血圧計を用いて定期的に観察する。

薬剤ごとの特徴

ケタミン

・小児でも使いやすい薬剤。

静注 1-2 mg/kg(50mg/5mL) 30-60秒後効果発現 60分で回復

 軽度呼吸抑制作用があるので、ゆっくりと静注

 まず1分くらいかけて1mg/kgをゆっくり静注、効果不十分なら10分後に追加投与する

筋注 3-5 mg/kg(500mg/10mL) 3-4分で効果発現 90-150分で回復

注意点

・鎮静、鎮痛作用あり。用量が少ないと鎮痛のみ。

・血圧を下げず、気管支拡張作用がある。循環動態が不安定でも使いやすい。

・静注製剤と筋注製剤があり、濃度が異なるので注意が必要

禁忌

・絶対的禁忌は3ヶ月未満の児。

・使用後は入院しての経過観察が必要

フェンタニル

用量:1-2 μg/kg 静注

注意点

・鎮痛作用が強く、鎮静作用もある。

・効果発現は迅速で、30-60分持続する。

・血圧が低下しにくい。

ミダゾラム

静注 0.05-0.1 mg/kg(max 0.4 mg/kg) 効果発現2-3分 持続時間45-60分

筋注 0.1-0.2 mg/kg 効果発現10-20分 持続60-120分

経鼻・頬粘膜 0.2-0.5 mg/kg 効果発現10-15分 持続60分

経直腸 0.3-0.5 mg/kg 効果発現10-30分 持続60-90分

注意点

・鎮静作用のみ。

・静注の場合、生理食塩水で5倍に希釈して全量10mL(10mg)として使用する。初期投与量はケチらずに十分量を投与する。

・呼吸抑制作用があるので、モニターして行う

・拮抗薬はフルマゼニル

・抗けいれん薬として経鼻投与や筋注も使いやすい

チオペンタール(ラボナール)

用量:3-5mg/kg 緩徐に静注 効果発現2-3分 15-45分効果持続

注意点

・鎮静作用のみ

・乳児では必要量の個人差が大きい

・気管支収縮作用があるため、喘息児には使わない。

・また呼吸抑制作用も強く、気道管理の準備の必要性あり。

プロポフォール

用量:1-2 mg/kg ゆっくり静注

持続投与もでき、軽度鎮静なら1-3 mg/kg/hr、中等度鎮静なら3-6mg/kg/hr

注意点

・鎮静のみ。

・低血圧や呼吸抑制をきたす。

・添付文書では小児の集中治療の人工呼吸中の鎮静は禁忌となっている。

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