【小児科医blog:輸液, 新生児, NICU】新生児の輸液療法について | ゆるっと小児科医ブログ
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【小児科医blog:輸液, 新生児, NICU】新生児の輸液療法について

新生児

今回は新生児の輸液療法についてです。

一般小児の輸液については下記のブログ記事参照です。

適応

・出生体重2000g未満の低出生体重児

・低血糖、経口的栄養摂取が不十分な児

低出生体重児(出生体重1500g以上)および正期産児の場合の輸液

・日齢0は10%ブドウ糖50-60 mL/kg/日で開始(SGA児は少し多めに水分量60-70 mL/kg/日で開始する)。

・水分量は10 mL/kg/日ずつ増量して、輸液のみの場合90-110 mL/kg/日で維持する。

・体重は生後1週以内は出生体重で、1週以降はその日の体重で計算する。

・光線療法中は10-20 mL/kg/日ベースより増量する。

・日齢2から電解質入り維持輸液(フィジオ35mたはソルデム3GA)に変更する。

・経腸栄養からの水分摂取量が80-100 mL/kg/日となり血糖値が安定したら、経腸栄養と輸液を合わせた水分量を140-150 mL/kg/日くらいに調節する。児の状態に合わせて150-180 mL/kg/日まで増量

長期輸液時の栄養輸液について

エネルギー量

・総カロリー80-120kcal/kg/日が目標

・それぞれの栄養素ごとの必要量は以下の通りである

糖質

・GIRとして5-6 mg/kg/分から開始する。1-2日で徐々にあげて、10 mg/kg/分程度まで増量可。

・150 mg/dL以上の高血糖、高浸透圧利尿、または尿糖を認めた場合はGIRを下げる。

・反対に、低血糖の際はGIRを基準より高めに設定する。

アミノ酸

・新生児、小児用のアミノ酸輸液製剤として、プレアミンPがある。

・投与量は、0.5 g/kg/日から開始。数日かけて0.5 gずつ増量、最大2.5 g/kg/日くらいを限度とする

・高アンモニア血症、高尿素窒素血症、アシドーシスに注意する。

ビタミン

・ビタジェクトA(主に脂溶性ビタミン)、ビタジェクトB(水溶性ビタミン)をそれぞれ 1mL/kg/日を点滴に混注して使用する。

・ボトルシリンジは遮光しておくのに注意。

微量元素

・2週間以上くらい長期に完全静脈栄養を行う場合、エレメンミック注 0.3 mL/kgを週1回点滴に混注する。

・補助的栄養輸液の場合は、亜鉛添加のみでOK

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